英英辞典を使った英語学習方法とオススメ辞典を解説していきます。

楽しく英語学習

英英辞典なんて縁がないと思っていませんか?英語が英語でどのように表現されているのかを知ることも、とても興味深いものです。英英辞典なら、その単語が持つ細かい意味合いまで知ることができます。決して難しくはありません。硬く考え過ぎず、易しい単語から、楽しむつもりで英英辞典を「読んで」みませんか?

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英英辞典とは


引用元:Vibes of Australia

和英辞典は、日本語から英語を調べる辞書、英和辞典は、英語から日本語を調べる辞書、英英辞典は、文字通り英語が英語で解説されている辞書です。ネイティブにとっての英英辞典は、簡単に言えば、私たちにとっての国語辞典のような存在です。

英英辞典には、ネイティブ用のものと、学習者向けのものがあります。当然学習者向けの辞書の方が、易しい言葉で説明されています。私たちが英英辞典と言っているものは、通常学習者向けの英英辞典を指しています。

英語がわからないから辞書を引くのに、英語で説明されても、わかるわけがないと思ってしまう気持ちもわかります。確かに日頃の学習に英英辞典を取り入れるのは、初級者には負担が大きすぎるかもしれません。でも、英英辞典を使えば、単語から単語に置き換えるだけでなく、その単語が選ばれて使われていることを感じ取ることができます。

辞書を読むような気持ちで、簡単な単語から調べ、楽しんでみましょう!

英英辞典での英語学習①:意味を調べてみよう


引用元:英語学習の手引き

私たちは、英文を読む時、英単語を日本語の単語に置き換えて考えます。
例えば、“cry”と言ったら「泣く」、「泣く」と言ったら“cry”という感じです。cryには「叫ぶ」という意味もありますが、ここでは「泣く」という意味について、無料のオンライン英英辞典で調べてみました。

cryの意味とは?

Longman のオンライン辞書でcryを調べると、次のように載っています。

to produce tears from your eyes, usually because you are unhappy or hurt

文章形式の解説が特徴のCollinsの学習者向けオンライン辞書では以下のようになっています。

When you cry, tears come from your eyes, usually because you are unhappy or hurt.

どうですか?難しくありませんよね?
辞書によって説明の仕方も使われている語彙も違います。自分のレベルに合わせた読みやすい英英辞典を選べば、理解することは、決して無理なことではないと感じていただけると思います。

では、もう少し詳しく見てみましょう。

他に「泣く」という意味を持つ単語はどうでしょうか。

Collinsのcryのページから探したSynonyms(類義語)をいくつか調べてみました。単語の横の日本語は、リーダーズ英和辞典で調べた時、その単語の「泣く」ということついて一番最初に表示される日本語の意味です。

sob(涙にむせぶ)
When someone sobs, they cry in a noisy way, breathing in short breaths.

weep(涙を流す)
If someone weeps, they cry.

wail(声をあげて泣く)
If someone wails, they make long, loud, high-pitched cries which express sorrow or pain.

bawl(泣き叫ぶ)
If you bawl, you shout in a very loud voice, for example because you are angry or you want people to hear you.

cryとweepは涙を流して泣くというイメージで一致しています。

本当のところはわかりませんが、その違いに関するネット上のネイティブの意見では、「cryはフランス語から、weepは古英語から来ている」「weepの方がフォーマルだ」「weepは気持ちに焦点を置き、cryは行為そのものに焦点を置いている」など色々な意見があるようです。

そこでMerriam-Websterのオンライン辞書でも調べてみると下記のようになっていました。

cry
to shed tears often noisily

weep
to express deep sorrow for usually by shedding tears

この辞書によれば、cryは涙を流しながら、声や鼻水などの音も伴っているということのようですね。weepの方が気持ちに焦点を置いている、というのも正しいのかもしれません。
辞書によって、また、同じ出版社の辞書でも初級者用、中上級者用によって表現が違うので、特に詳しく知りたい場合は、色々な辞書を引いてみることをお勧めします。

日本語で「わんわん泣く」「ギャーギャー泣く」「しくしく泣く」など、修飾語を使って表現するところを、英語では単語そのもので表現できるということです。

もちろん英和辞典でも、違いを知ることはできますが、「声をあげて泣く」と簡単に置き換えてしまうと、どんな声で泣いているのかわかりません。もう一歩踏み込んで調べてみることで、wailは赤ちゃんが泣いているイメージ、bawlは小さな子供が駄々をこねて大声で泣いているようなイメージを思い起こすことができると思いませんか?

私たちが日本語を書く時もそうですが、英文を書く時も、書いた人は自分のイメージにしっくりくる表現を選んで書いているはずです。それを読んだ時、単に日本語に置き換えるのではなく、その単語をイメージでつかめたら、単なる内容把握だけにとどまらず、もっと作者の言いたいことを理解できるようになるに違いありません。

英英辞典での英語学習②:辞典を楽しもう


引用元:Public Domain Pictures and Images at PDPics.com
次に、似た意味を持つ、他動詞としてのtrustとbelieveの違いについてCollinsの英英辞典で調べてみましょう。

trustとbelieveの違い

リーダーズ英和辞典では、trustは「信頼(信任・信用)する」、believeは「信ずる」と最初に出ています。日本語の「信ずる」は、「嘘でないと信じる」「誰かを人として信じる」「サンタクロースの存在を信じる」「やり遂げられると信じる」「この方法が良いと信じる」などなど、多くの場面で使われる便利な言葉です。それなら、believeもどんな場面でも使えるのでしょうか。

I trust you. とI believe you. について考えてみましょう。
どちらも「私はあなたを信じている」と訳すことができます。

CollinsとLongmanの辞書にはこう出ています。

trust
【Collins】If you trust someone, you believe that they are honest and sincere and will not deliberately do anything to harm you.
【Longman】to believe that someone is honest or will not do anything bad or wrong.

believe
【Collins】If you believe someone or if you believe what they say or write, you accept that they are telling the truth.
【Longman】to be sure that something is true or that someone is telling the truth

つまり、trustはその人のことを、正直で誠実で、悪いことをしたり裏切ったりすることのない人と判断し、その人を人間として信用しているということです。それに対してbelieveは、その人が言ったことや書いたことに対して本当のことを言っていると信じるという意味になります。

あなたが彼氏に「夕べは一人だった」と言って、“I trust you.”と言われたら、裏切るようなことはしないとあなたを信じている、という意味。“I believe you.”だったら、その言葉を信じる、ということですね。

次に、この辞書のtrustのSynonymsのところを見ると、believe inとあります。

trustと同じように、その人の中身を信じると言う意味でbelieveを使う時は、自動詞としてI believe in you.と表すことができます。どんな風に信じているのでしょうか。inの後に人がくる場合について調べてみました。believe in(人)は次のように説明されています。

believe in
【Collins】If you believe in someone or what they are doing, you have confidence in them and think that they will be successful.
【Longman】to trust someone and be confident that they will be successful

ここで、confidence inという、似たような表現が出てきました。でもよく見て下さい。haveという動詞があるので、このconfidenceは動詞ではありません。confidenceは名詞です。Longmanの方にもconfidentという形容詞が使われています。

名詞であるconfidenceには「信任・信頼」という意味があり、trustやbelieveと混同しやすい単語です。因みにtrustも動詞としてだけでなく、名詞として「信任・信頼」という意味を持っています。

少し、ややこしくなりましたが、詳しい意味については、ご自分で調べてみて下さい。でもこれでconfidenceという単語を一つ覚えられましたね。

believe inに戻りますが、Collins、Longman、どちらの説明も後半を読むと、「その人が成功するであろうと思っている」ということなので、その人の能力を信じているという意味合いになることがわかります。

I believe in God.とI trust in God.の違い

では、I believe in God.とI trust in God.の違いはどうなのでしょうか?
この場合のbelieve inは上記とは違う意味合いを持っています。是非ご自分で英英辞典を使って調べてみてください。

英和辞典でサラッと意味だけ確認するより、しっかり英文を読んで理解することで、単語も覚えますし、類義語などまで学習の幅を広げていくことができます。

少し硬い話になってしまったので、もう一つ別の楽しみ方を紹介します。
単純に、どんな風に説明されているのか調べてみるのも面白いです。

例えばwaterを調べてみると、Collinsでも、Learner版、English版、American版で説明が違います。

Learner版
Water is a clear thin liquid that has no colour or taste when it is pure. It falls from clouds as rain and enters rivers and seas. All animals and people need water in order to live.

English版
a clear colourless tasteless odourless liquid that is essential for plant and animal life and constitutes, in impure form, rain, oceans, rivers, lakes, etc. It is a neutral substance, an effective solvent for many compounds, and is used as a standard for many physical properties. Formula: H2O

American版
the colorless, transparent liquid occurring on earth as rivers, lakes, oceans, etc., and falling from the clouds as rain: chemically a compound of hydrogen and oxygen, H2O, it freezes, forming ice, at 0°C (32°F) and boils, forming steam, at 100°C (212°F)

まず、イギリス英語とアメリカ英語でカラー(colour とcolor)のスペルが違うことに気が付きましたか?説明自体はどれもそれほど難しくありません。American版では沸点と氷点まで説明されています。気になって他のアメリカ英語の辞典を二つ調べてみたら、どちらも同じように沸点と氷点が載っていました。皆さんは、どのタイプの説明が好みでしょうか。

他にも、オンライン英会話を習っていると、何かを英語で説明する場面がよくあると思います。練習のため、例えば目の前にあるマグカップを自分なりに英語で説明する練習をしてみて、Collinsで調べてみると、“A cup is a small round container that you drink from. Cups usually have handles and are made from china or plastic.”とあります。この英文だったら、自分でも作れそうですね。そのような学習にも有効活用することができます。

一度見始めると、ネットサーフィンならぬ「Dictionary Surfing」を楽しめますよ。

お勧めの英英辞典


引用元:The Independent
辞書には紙ベース、オンライン、アプリ、電子辞書がありますが、それぞれ好みがあると思います。色々な辞書が入っている電子辞書をお持ちの方は、英英辞典も入っていると思うので、まずはそれを使ってみてもいいでしょう。

代表的な英英辞典をタイプ別に紹介します。見出し語が多いからと、難し過ぎるものを買ってしまうと、結局内容が簡単に理解できず、使いこなすことができません。自分のレベルに合わせたものを購入して下さい。

紙ベースの辞書


引用元:Tubefilter
重たく、ページをめくらなければならないので、敬遠する人もいるかもしれませんが、紙の辞書には、語法や例文などもたくさん載っています。単語を探し出せれば、後は一目で紙上にどのくらいの分量の説明があるのかがわかり、必要な状況を探し出しやすく、使いやすいと思います。

また、紙ベースなら、調べる度に印をつけたりして、自分の履歴を視覚的に残すこともできます。一度目は赤、二度目は青など色鉛筆をつかい、調べれば調べるほど辞書がカラフルになっていくことが嬉しいという友人がいますよ。

【DVD-ROM付】オックスフォード現代英英辞典 第9版

愛用者の多い学習者向け英英辞典です。185,000以上の見出し語が収録されています。DVD-ROM付

ロングマン現代英英辞典―Longman dictionary of contemporary English

日常生活で必要とされる155,000語が収録されています。コロケーション(よく使われる単語の組み合わせなど)が豊富です。CD-ROM付

Collinsコウビルド英英辞典

フルセンテンスで語義が説明されているのがコウビルドの特徴です。CD-ROMはついていません。

アプリ版の辞書


引用元:Google Play
アプリなら、重たい本を持ち歩かなくても、どこにでも持って行けます。それも何冊でも持ち運びOKです。アプリに付随している様々な機能を利用すれば、更に便利に使いこなせます。発音も聞くことができます。

オックスフォード現代英英辞典 公式アプリ日本版(¥3,000)

オックスフォード現代英英辞典 公式アプリ日本版

オックスフォード現代英英辞典 公式アプリ日本版
開発元:BIGLOBE Inc.
¥3,000
posted with アプリーチ

Longman Dictionary of Contemporary English – 6 訂版(¥3,600)

Longman Dictionary Free of Contemporary English

Longman Dictionary Free of Contemporary English
開発元:Judith Medina
無料
posted with アプリーチ

コウビルド英英辞典(第8版)(¥2,300)

コウビルド英英辞典(第8版)

コウビルド英英辞典(第8版)
開発元:物書堂
¥1,200
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Merriam-Webster Dictionary(無料/広告除去年間¥20 )

Merriam-Webster Dictionary

Merriam-Webster Dictionary
無料
posted with アプリーチ

アメリカ英語学習者向けの英英辞典です。

オンライン上の辞書


引用元:GATAG
インターネット社会になり、各社がオンライン上に辞書を無料で公開するようになっています。特に英英辞典については、かなり充実しています。もちろん制限もあるので、CD版の方が使いやすいこともありますが、オンライン辞書でも十分に役目は果たしてくれます。発音も聞くことができ、辞書によってはアメリカ英語とイギリス英語の切り替えも簡単にできます。載っているイディオムをクリックするだけで、解説ページに飛べるのも魅力です。

自分に合った辞書を探すにも、オンラインで無料で確かめられるので便利ですね。

Collins English Dictionary


単語を調べたら上部でLearner、English、Americanなど辞書を選ぶことができます。最初にLearnerが表示されるようです。この記事では、このサイトのLearnerを使いました。フルセンテンスで説明してくれるので、わかりやすいという初心者も多いです。

LONGMAN Dictionary of Contemporary English


説明もわかりやすく、オンライン版にも、コロケーション(よく使われる単語の組み合わせ)がたくさん載っています。コロケーションのイメージがよくわからない人は、このサイトを見るとわかりやすいです。単語を調べたら、下の方までスクロールするとコロケーションがあります。解説内の例文についても、音声で聞くことができます。

Oxford Learner’s Dictionaries


オックスフォード学習者用英英辞典は定番中の定番です。検索ボックスからEnglishとAmerican Englishを選べます。動詞を調べた時は、単語の下のVerb Formsをクリックすると、過去形や進行形などの発音も聞くことができます。

Cambridge Dictionary


このサイトも単語を引いたページでEnglishとAmericanを選べます。Englishの辞書で発音は英米両方聞くことができます。無料で登録すると、単語リストや単語クイズができるようになるようです。

MACMILLAN DICTIONRY


単語説明のページにあるExplore Thesaurusをクリックすると類語が意味と共に表示されます。面白いのは、単語のイメージを音声で聞けることです。もちろん全部にあるわけではありませんが、cry、sob、laugh、sing、whisperなど聞いてみて下さい。楽しいですよ。

Merriam-Webster Dictionary


トップページに、現在調べられている単語のランキングが紹介されています。クリックすると、例えばトランプ大統領がツイートしたからなどの理由と、その言葉についての説明が載っています。単語を調べると、意味ごとに赤文字で類義語が表示されています。単語説明の下部のSee(単語)defined for English-language learnersをクリックすると、その単語を学習者用の辞書でも調べられます。

まとめ


引用元:Wikimedia Commons
いかがでしたか?英英辞典の面白さを少し感じていただけたでしょうか。イディオムが充実している辞書、コロケーションが多く載っている辞書、例文がわかりやすい辞書、類義語、反意語などが充実している辞書など、それぞれの個性があります。また、紙、アプリ、オンライン、電子辞書、どのタイプを選ぶのかは使う本人次第です。

どんな辞書でなければいけないなどと難しいことを言うつもりはありません。まずは、「使うこと」が大切なので、自分で使いやすい辞書を選んで下さい。
私は昔から使っていた紙ベースの辞書とCD付きで購入した辞書をパソコン上で使っています。言葉も時代と共に変わっていくので、あまり古い辞書をいつまでも使うことはお勧めできませんが、やはり捨てられません。英英辞典に関しては、オンラインのものも便利に使っています。電子辞書やスマホは表示画面が狭く、スクロールしなければならないのが苦手です。でも、日頃通勤などで移動が多い人は、いつでも簡単に調べられるアプリが便利という人も多いことでしょう。

今は、複数の辞書を一度に引ける辞書ブラウザという便利なものまであるので、学習者はもちろん、英語で仕事をする人にもとても便利になりました。
もう一度、辞書から英語学習を考えてみてはいかがでしょうか。

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komitta

主婦業、仕事、子育ての傍らコツコツと英語学習を続けてきました。翻訳のお仕事もさせていただきながら、現在も英語学習継続中です。TOEICは920点を取得しています。具体的な夢や目標があれば、語学学習も頑張れます。「フランスを拠点に、夫婦で海外の美しい競馬場を巡り、イギリス、ウエストエンドでミュージカルを堪能する」そんな夢の実現に向けて、フランス語学習にも励んでおります。