テキサスと聞くとどんなイメージでしょうか?
テキサスはとにかく広大です。日本の2倍近い広さがあります。そんなテキサスのほんの一部ですが、実際に行って感じたことをお話しします。
英語学習の目的はコミュニケーションを通して色々な文化を知り世界を広げることです。思い切って未知の世界に飛び出してみませんか?
テキサス・ダラスの基本情報
旅行滞在記というほどのものでもありませんが、今日は現地を旅行した実体験を交え、テキサス州(Texas)やダラス(Dallas)という町について紹介したいと思います。
テキサス州は、アメリカ50州のうち、アラスカ州(カナダを挟んで北アメリカ大陸の北西端にある州)に次いで面積の広さ第2位の州です。本土の48州中央下方でメキシコに接しているひと際大きな州がテキサス州です。
州都はオースティンで、州の最大の都市はジョンソン宇宙センターがあるヒューストンです。ダラスも経済の中枢を担うアメリカ有数の世界都市です。ダラスはテキサス州の内陸、オクラホマ州寄りに位置しています。
ダラス・フォートワース国際空港に関して
ダラス・フォートワース空港はテキサス州最大の国際空港で、広さはアメリカで第2位というだけあって、とにかく広い!
ホームページによると広さは17,207エーカー、換算すると約69㎢になります。東京ドーム1,489個分と言うと、むしろわかりにくいかもしれませんが、東京23区で一番大きな大田区が60.42㎢ということですから、その巨大さを理解していただけると思います。
ターミナルはAからEまであり、それぞれに約40の発着ゲートがあります。3つの円を真ん中でお団子を刺すように道路が走り、お団子の左右がAとBターミナル、次のお団子がCとDターミナルとなっています。最後のお団子はEだけなので、今後Fターミナルも出来るのかもしれません。
遠くに町が見えます。
当然、空港内の移動も大変です。ダラスからチャールストンに移動したのですが、前日にターミナルを確認したにもかかわらず、チェックインするとターミナルが変わったと言われ、別のターミナルまで移動しなければなりませんでした。
でも、ターミナルの移動は決して難しくありません。全てのターミナルを囲むようにSkylinkというモノレールが周回しています。駅は各ターミナルに2カ所あり、表示もでるので、ターミナルとゲート番号を確認して近い駅で降りるとゲートまでもそれほど歩かず済みます。時間の心配がなければですが、方向を間違えても一周しているのでいずれ着きます。乗り場もすぐわかります。
空港内にも、移動を手伝ってくれるカートが走っていて、お年寄りなど通りがかりに乗せてくれたりします。
ダラス空港から市内への移動方法【Super Shuttleがおすすめ】
ダラス・フォートワース空港の場合、空港からダラスまで電車もありますが、荷物が多いと大変ですよね。タクシーやバスなど、交通手段は予め良く調べておかないと苦労してしまうかもしれません。
私は空港からダラスのホテルまでは、予め予約してあった車で向かいました。荷物もあるので電車も大変ですし、日本から予約しておきました。
インターネットで探すと色々あります。事前にクレジットカードで、チップ込で決済できるので余計な心配もいりません。
Super Shuttleがオススメ
私が利用したのはSuper Shuttleです。
到着後スマホでチェックインして乗り場に行くと車が来る予定だったのですが、何故かスマホを空港のWiFiにうまくつなげず、チェックインができないというトラブルに見舞われました。こういうトラブルに不安を感じる人は、少し高くなりますが、お迎え付きにすると安心かもしれません。運転手が名前を持って待っていてくれます。
私はSuper Shuttleの乗り場まで直接行って、そこにいた人の端末でチェックインしてもらい無事車に乗ることができました。
ホームページなどを見ると、綺麗な車をイメージするかもしれませんが、実際の車内は雑然としていて物が散乱し、自由な感じの黒人運転手はハンズフリーの電話で事務所とやり取りをしながらの運転で、初めてアメリカに降り立った人は少しカルチャーショックを感じるかもしれませんね。タクシーも然りです。
でも、これが異常なわけではなく、日本のサービスの良さや清潔感が特別ということなんでだと思います。
ダラス市内での移動
ダラスの町の移動手段はバス、電車、タクシーなどがあります。
バスはたくさん走っていましたが、ルートもたくさんあるようで、土地勘がないとわかりにくいため乗りませんでした。
DART
ダラスにはDART(Dallas Area Rapid Transit)という電車が走っています。
ダラスのダウンタウンを中心に5ラインが走っています。荷物さえ持って運ぶ気になればダラス・フォートワース空港からダウンタウンまでもTREラインで出ることができます。
乗車区間によりますが、料金はローカルチケット2時間パスで$2.50です。
チケット売り場によっては、黒人が数人観光客を待っています。チケットの購入を手伝ってチップをもらおうと言うのです。チケットは販売機で買えますので、事前に乗るラインや買い方を調べて行くと安心ですよ。改札があるわけではないので、たまに車内で検札があるのだと思います。私は会いませんでした。
バスも同じ会社で運行していますので、ルートをしっかり調べておくと便利に使えるかもしれません。
乗り方やルート、料金の詳細はホームページで調べられます。https://www.dart.org/
McKinney Avenue Trolley
ダラスのアップタウン方面を往復するように走っています。可愛らしい路面電車です。NPOが運営していて、停留所で待っていると無料で乗せてくれます。
タクシー
ダラスのダウンタウンでも流しのタクシーは見かけませんでした。走っていたとしても、正規のタクシーかどうかわからないので、路上で停めることはお勧めしません。今回劇場に行くために往復タクシーを利用しましたが、行きはホテル前にいる車係に頼んで呼んでもらいました。タクシー到着まで5分以上かかったと思います。帰りも劇場で呼んでもらいました。
超有名ホテルに泊まっているなら別ですが、普通のお手軽ホテルの場合は、ホテル名はもちろん、ホテルがある通りの名前も覚えておくといいですよ。
アメリカ全土を走るアムトラックももちろんダラスを通っています。時間がある人は、ダラスからシカゴまで電車の旅もいいかもしれません。私は嫌ですが…
海外での運転に不安を感じる人も多いと思いますが(私もそうです)、車があるとないではできることが全く違います。日頃から運転している人は、思い切ってレンタカーを借りてみると行動範囲が広がりますね。
ダラス近郊のハイウェイ事情
アメリカのハイウェイは日本のようにいちいち料金所があるわけではなく、基本は乗り降り自由で無料です。何時間でも無料で走り続けられるイメージがありました。
でもダラス近辺は無料ではないそうで、マッキニー(ダラス郊外)に住む親戚は、引っ越したばかりの頃、それまで住んでいた地域と同じように考え、ハイウェイを利用した時、混んでるから、トイレに行くから、飲み物を買いたいからと、乗ったり降りたりを繰り返していたら、その度に料金が加算され、大変なことになったそうです。
ここではナンバーを機械が読み取り、後から請求書が送られてくるとのことでした。
ダラスのシンボル、Reunion Towerからのハイウェイの様子です。
ダラスの観光地
ダラスにいったら訪れたいオススメ観光地を紹介します。
THE SIXTH FLOOR MUSEUM
ケネディ大統領の暗殺事件に関わる博物館です。犯人のリー・ハーヴェイ・オズワルドがケネディ大統領を撃った教科書倉庫ビルが博物館になっています。
ケネディ大統領暗殺とこの博物館については、別の記事で紹介します。
Reunion Tower
テキサスの広さを実感できるシンボル的展望台です。
Old Red Museum
1892年に建てられた建物で、素敵な外観が目を引きます。中はダラスに関する博物館になっています。
https://www.oldred.org/
George W. Bush Presidential Library and Museum
第43代ジョージ・W・ブッシュ大統領(息子のほうです)はテキサス州知事だったので大統領ゆかりの地もあります。
他にも、ダラスには、水族館、動物園、植物園、ペロー自然科学博物館など楽しめるスポットが沢山あります。
Dallas City PASSを購入すれば、パスが使える範囲内でお得に見学することも可能です。数日時間が取れる人は買っておくと便利だと思います。
ダラスは歴史的な建物が多く残されている町です。そういった建物を見ることができる地区がいくつかあります。ダウンダウンのWEST END地区は、THE SIXTH FLOOR MUSEUMなどの赤レンガ倉庫が残る地区です。1800年代後半から1900年代前半にかけての建物が多いようですが、ダウンタウン全体の古い建物がダラスの町の魅力を作り出しています。建物に興味のある人は、建物を見て歩くのもいいかもしれません。
おまけとして、ダラスから電車で行けるフォートワースのFORT WORTH STOCK YARDSも面白そうです。カーボーイ映画の世界に迷いこんだような体験ができます。
地球の歩き方 ダラス ヒューストン デンバー グランドサークル フェニックス サンタフェ
ダラス近郊の町
ダラス近郊の町というと、ダラスの西側の上でも紹介したストックヤードがあるフォートワースや、ダルビッシュ有が最初に移籍した大リーグチームのテキサス・レンジャーズのホームタウンであるアーリントンが有名です。アーリントンといっても、有名なアーリントン墓地はバージニア州のアーリントンです。
フォートワースには電車で行けますが、アーリントンには駅がないためアーリントンに行きたい場合は車が必要です。
トヨタ北米本社が完成したプレイノ
私はダラスの北のプレイノ(Plano)とマッキニー(McKinney)を訪ねました。
アメリカでは、町から町までの間は何もないというイメージがありましたが、ダラスからハイウェイを走るとマッキニーまでは途切れることなく町が続いていました。町が続いているというより、建物があると言う方が正しい表現かもしれません。
ダラスのダウンタウンの北25kmぐらいに位置するプレイノ(Plano)は開発の真っ最中で、新たにどんどん施設が建設されています。プレイノにある知り合いのご主人のオフィスにお邪魔しましたが、オフィスの近くにはLEGACYと呼ばれるおしゃれな町並みが完成していてショップやレストランが並んでいます。オフィスビルも多いようでハイウェイから見える駐車場の多さには驚きました。道路の反対側にLEGACY・WESTという町も出来ているそうです。プレイノには、トヨタの北米本社が2017年に完成しました。4000人もの従業員が働く、それはそれは立派で大きな本社です。
更に北に15kmのところにあるマッキニーは、湖(人口湖とのことです)が点在する美しい景観の町です。ダラスやプレイノで働き、自宅は住みやすい町に、という人も多いのかもしれません。
私はこの家に泊めてもらいました。素敵ですね。庭の塀の上をリスが走り、夜中にボブキャットが来ることもあるそうですよ。徒歩1分の湖には野鳥が降り立ち、釣りも楽しめるそうです。お天気がいい時は湖のベンチで読書をするとか。
まとめ
テキサスで、とても印象的だったことは、空の広さと青さです。お天気に恵まれたこともあり、地平線部分から広がる空の、その大きさと青さが心に沁みました。私が訪ねた地域は緑も豊富で、平らな大地が広がり、大地の上に生きているんだという実感がありました。
海外に行った時の楽しみの一つに、現地のスーパーマーケットを見ることがあります。
マッキニーのスーパーをいくつか回りましたが、店の広さもパッケージも、すべてが特大です。お肉や魚の売り方も種類も日本とは違います。
大きなスーパーは郊外に行かなければありませんが、機会があったら是非寄ってみて下さい。何時間でも楽しめますよ。
そしてもう一つ。さすがアメリカと思ったことは、ダラスのダウンタウンでは、どこの店でも、500mlの缶ビールは6本セットでないと売ってもらえず、1本で買えるのは720mlからでした。6本はいらないので720mlを1本買って飲み干しました。
ビールは飲めても、お肉は私にはもう無理ですが、テキサスなら超特大サイズのステーキに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。