【初めての方へ】アメリカ旅行の準備を丁寧に解説しました【2018年】

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アメリカというと何を想像するでしょうか?「自由の国アメリカ」「アメリカンドリーム」「ハリウッド」「ブロードウェイ」「大統領」などなど、一つの国のイメージとして、誰もが多くの言葉を揚げられる国は、他にはないのではないでしょうか。そのようなイメージはやはりマスコミの影響が大きく、テレビなどでよく見る、あるいは聞くイメージということなのだと思います。ハワイのイメージが強い人も多いかもしれません。

でも、アメリカは広いです。実際に見てみると新たな発見が必ずあります。カリフォルニアなどのアメリカらしい観光地、ニューヨークなどの大都市、グランドキャニオンなどの大自然はもちろんですが、飛行機の乗り継ぎだけの町にあえて1泊してみたり、名前は知っているけれど、あまり訪問する機会がない町を訪ねてみるのも、アメリカの生活に触れることができて楽しいものだと思います。

それぞれの州にはそれぞれの歴史もあります。地域によって風土も文化も違います。英語の実践学習を兼ねて、広いアメリカ大陸をのんびり楽しんでみてはいかがでしょうか。

アメリカの基本情報【まずはざっと確認しよう】

アメリカの正式名称はアメリカ合衆国、英語ではThe United States of Americaです。
皆さんご存知かと思いますが、アメリカは50州から成る連邦共和国です。50州のうち48州がいわゆるアメリカ本土にあり、カナダを挟んで北アメリカ大陸の北西端にあるアラスカ州と日本人に馴染みの深いハワイ州を合わせて50州となります。

日本との比較

日本と少し比較してみると

面積(約) アメリカ:9,628,000㎢  日本:378,000㎢
人口(約) アメリカ:3億2,572万人 日本:1億2,659万人

つまり面積は約25倍、人口は約2.6倍ということですね。

大きさや人口密度の違いはもちろんですが、やはり大きな違いは、日本は人口のほとんどが大和民族であるのに対し、アメリカは多民族国家という部分だと思います。

首都

首都はワシントンDCです。でも確実にその位置を示せる人は少ないと思います。
ワシントンDCは東海岸のメリーランド州とヴァージニア州の間にある特別区です。
ワシントンDCのDCはDistrict of Columbia(コロンビア特別区)の略で、連邦政府が直轄に管理しているので、どこの州にも属していません。

アメリカにはワシントン州がありますが、西海岸のワシントン州とは違います。
因みにスターバックス発祥の地でもあり、かつてイチロー選手が活躍したシアトル・マリナーズがあるシアトルがあるのがワシントン州です。

時差

広いアメリカには時差があります。
アメリカを縦に、東部、中部、山岳、太平洋の4つに分け、日本と比べるとマイナス14時間~18時間(サマータイム以外)の時差になります。つまり、アメリカ旅行を楽しむ際、西から東まで、最高4時間の時差があることになるので、飛行機の発着時間など注意も必要です。

国歌・The Star-Spangled Banner(星条旗)

アメリカの国歌は有名ですね。メロディを口ずさめる人も多いと思います。
この歌は、戦争中に砲弾に耐えた星条旗に感銘を受けて書かれた詩と当時の流行歌のメロディがもとになっています。

冒頭部分だけ紹介します。まさに砲弾が止んだ朝、たなびく星条旗を目にした時の感動が込められています。難しい単語があるかもしれませんが、辞書で調べながら、是非ご自分でその景色をイメージしてみて下さい。

Oh, say can you see,
by the dawn’s early light
What so proudly we hailed
at the twilight’s last gleaming?

Whose broad stripes and bright stars,
through the perilous fight.
O’er the ramparts we watched
were so gallantly streaming?

これは2013年のオバマ大統領の2期目の就任式でビヨンセが国歌斉唱した時の映像です。

アメリカ旅行の準備・ESTAについて【ビザ情報】

具体的にアメリカ旅行する場合の準備について考えてみましょう。ここでは、観光客として数週間のアメリカ旅行を楽しむ場合についてのお話をします。

パスポートやビザなど、海外旅行で必要な手続きは渡航する国によって違いますが、アメリカの場合、条件を満たせばビザは必要ありません。

パスポートの取得などは、忘れる人はいないと思いますが、うっかり忘れてしまいがちだけれども、アメリカ旅行の準備として絶対に忘れてはいけない手続きにESTAがあります。

ESTA

2009年より、ビザ免除プログラム渡航者はESTAの申請が必須になりました。必ず申請して下さい。忘れると渡米できません。ビザ免除プログラム渡航者って、私はそのプログラム関係ないとか思わないで下さいね。

ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program)対象国(日本もそうです)の国民は、有効なパスポート、往復航空券を持っていて、滞在日数90日以下の観光の場合、ビザなしでアメリカに入国できる仕組みをこう呼んでいます。ですので、日本人であれば、このプログラムを利用してアメリカ観光する人がほとんどというわけです。

旅行会社のツアーを利用する場合なども、ESTAは自分で申請するのが基本です。パスポートと航空券があるからOK!と空港に行ったものの、ESTA申請をしていなかったため渡航できないなんてことにならないように、早めに申請を済ましておいてください。

ESTAは申請後2年間有効です。2年が過ぎたら改めて申請をしなければなりません。また、アメリカ国内で乗り継ぎだけの場合でもESTAは必要ですので、注意してください。

  • ビザ免除プログラムを利用して、観光で渡米する人は必ず取得する
  • 旅行会社が勝手に手続きしてくれるものではない
  • 時間に余裕を持って早めに申請を済ませる
  • 2年間有効

ESTA申請方法

ESTAの申請はインターネットで行うことができます。日本語も選択できます。難しくはありませんが、海外旅行やこのようなサイトに慣れていないと戸惑ってしまうこともあると思いますので、時間に余裕をもって落ち着いて行うようにして下さい。

申請には、「個人による申請」と「グループによる申請」があります。「グループによる申請」を選べば、子どもを連れて一家4人でハワイ旅行に行く時など、親が代表者としてESTAをまとめて申請、支払いをすることができます。

ESTAの申請には正確なパスポート情報、その他個別の親の情報なども必要になりますので、友だちの申請などは、それぞれが自分の責任で行うことをお勧めします。

申請の入力は基本英語で行います。パスポート情報を確認しながら、名前のスペルなど間違えのないように入力してください。両親の名前や勤務先の情報を入力する欄もあります。両親は亡くなっていたとしても、名前は入れておきます。勤務先については、今働いていない人も以前働いていた会社を記入します。

アメリカでの滞在先や緊急連絡先も入力します。これはホテルを予約してあるはずなので、ホテルの名前と住所を書けば大丈夫です。変更になった場合も変更手続きをする必要はありません。緊急連絡先もホテルで大丈夫です。知人宅ならそれでも問題はありません。

少し脅かしてしまったかもしれませんが、正しく申請し、普通に暮らし、これまでアメリカで問題も起こしたことがない普通の観光客であれば心配する必要はありません。

また、質問事項の「はい」と「いいえ」を間違えないように注意してください。入力ミスで認証が受けられない場合もあります。前にも言いましたが、時間のある時に丁寧に行ってください。

 不要な間違えを避けるためにも時間に余裕を持って丁寧に行う

申請料はUS$14.00です。支払い期限内にクレジットカードかペイパルで支払います。ここまで来て支払いを忘れてしまっては意味がないので、続けてすぐに払ってしまった方がいいでしょう。

支払いを終えたら後は待つだけです。
認証は72時間以内、つまり3日以内に行われるとのことですが、私の場合は30分以内で認証されていました。

認証は、ホームページの申請内容の確認から行います。
グループの場合は、代表者にメールで届いたグループIDが必要です。
※エスタの申請ページ

ちょっとドキドキしますが、これもアメリカ旅行への第一歩ですね。
万が一認証されなかった場合、入力ミスが原因なら、一定時間をおいて再度申請することができます。費用はもう一度かかります。それでも認証されない場合は、何か理由があるので、ビザ取得の手続きをすることになります。

アメリカ旅行で必要な持ち物とは

ESTAの申請ができたということは必要なものはある程度整っているということですが、念のため、チェックしておきます。

パスポート

必要な残存期間は国によっても違います。アメリカは基本は帰国時まで有効なものということになっていますが、入国する時に、90日以上あることが望ましいと言われています。

ビザ

ビザ免除プログラムに該当し、ESTAが認証されていればビザは不要ですが、特定の国への渡航歴があるなど、ビザの取得が必要な場合もありますので、各自確認して下さい。

クレジットカード

アメリカ旅行の場合は、クレジットカードは必ず持って行ってください。カードの種類によっては使えない場合もあるので、2枚以上あるといいですね。ホテルでも身分証明の意味もあり提示を求められることもありますし、日本よりクレジットカードの利用率が高いので、大抵どこでも使えます。大金を持ち歩く危険もなくなります。

海外旅行保険

万が一に備えて加入することをお勧めします。クレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合もありますので確認してみて下さい。

現地の通貨

クレジットカードが便利とは言え、やはり現金も少しは必要です。特にアメリカで必要なチップは1ドル札や5ドル札を使うことが多いので、額面の大きなお札でなく、細かいお札を用意しておきましょう。因みに、トラベラーズチェックは現在国内では販売終了しています。

eチケット

eチケットは、なくしても(なくさないのがベストですが)、プリントアウトすればOKですが、海外ではなかなかプリンタ―に繋ぐこともできません。予備も印刷して持っていくようにしましょう。移動予定や帰りの航空券の証明など、出入国審査でも提示を求められます。

後は常備薬や、携帯電話、WiFiなど、個人で必要なもの。
洋服は現地の気候を考慮して入れますが、女性はカジュアル過ぎないワンピース、男性も襟のあるシャツにジャケットを入れておくと安心です。

入国審査・APCキオスクについて

現地について最初の関門が入国審査です。
ここからは2017年末に私が行った旅行での入国審査について具体的にお話します。どこの空港でも同じとは限りませんが、APCキオスクという入国手続きマシーンが導入されている空港も多くなっています。

私はダラス・フォートワース空港でアメリカへの入国審査を行いました。
到着後入国審査に進むと、係の女性が「ESTA~ESTA~」と機械の方へ誘導しています。ESTAを申請した人は機械へ進めということのようです。この機械がAPCキオスクです。

機械では日本語を選べます。指示通りに進んで、自分でパスポートをスキャンしたり、質問に答えたり、写真を撮られたり、指紋をスキャンしたりします。操作は難しくありません。最後にプリントアウトされたレシートを持って先に進みます。

APCとは

APCは自動パスポートコントロールのことで、2008年以降にアメリカに入国したことがあり、ESTAを申請している人はこの機械で入国審査とすることができる便利なシステムです。この場合は入国審査の待ち時間を感動的に短縮することができます。

私は2008年以降にアメリカ入国したことがありますが、その後パスポートを更新してしまったので、この機械で終わりというわけにはいきませんでした。

最後に出てきたレシートを係に見せると、入国審査に進む人とその必要がない人を分けてくれます。

ここからが、結構時間がかかりました。どこの窓口ものんびりしていて、担当者がどこかへ行ってしまい、なかなか戻ってこない窓口もありました。

客「担当者が戻ってこない(怒)」、係員「大丈夫、心配しないで」とかみ合わない会話も聞こえてきました。

よくあることなので、気長に相手のペースに合わせるしかありません。
かなり長い列になっていたのですが、並ぶ場所も指定されたので、黙って並んでしばらくすると、別の係の人がやってきて、英語で「〇〇便(私が乗ってきた飛行機)の人いますか?」と言って、空いている奥の窓口に案内しはじめました。この時、英語がわかって良かった!と心から思いました。他の人がマゴマゴしている間に「はい!」と手を挙げて早く移動できたので、その分審査も早く終わりました。審査に時間がかかっていて、持ち主がやってこない荷物だけがグルグル回っている状況だったようです。

入国審査

肝心の質問内容ですが、渡航目的、宿泊ホテル名、旅行の予定など通常通りのことを聞かれました。私はダラスの後の旅行計画や目的についても聞かれました。今回は一人だったし、チャールストンなんて少しマイナーな場所に行く予定だったので、ちょっと詳しく聞かれた印象がありましたが、問題はありませんでした。アメリカには何度か来ていて、その度に問題も起こさず予定通り帰国している実績とかも、もしかしたら考慮されているのかもしれないと感じました。

一人旅の場合、恋人の家に転がり込んで就労したりする疑いを持たれたりする場合もあるようです。例えば、どこを観光するつもりなのか、知人宅に泊まる場合はその住所など、聞かれたらすぐ答えられるように準備しておいた方が安心です。

ESTAの滞在場所もそうですが、入国審査で質問された時も、観光客であることをアピールするために、ホテルと知人宅に滞在予定の時は、必ずホテルを滞在先とするようにしています。何件か泊まるホテルがある場合も1件目のホテルを言えば大丈夫です。

でもホテルを利用せず、知人の家に泊めてもらう場合、嘘を書く必要まではないと思っています。私もホテルを利用しない時は、正直に伝えて問題になったことはありません。よく有名ホテルを書いておくという話もありますが、私は小心者で、嘘を書くことの方が自分の中でストレスになるのでそれを試したことはありません。

APCキオスクでは、税関申告についての質問もあったので、飛行機の中で記入した申告用紙も不要でした。荷物を受け取ると、特に荷物チェックにも当たらなかったので、そのまま素通りという感じで、晴れて入国となりました。

次はこのAPCキオスクを利用して速攻入国を果たそうと思ったりしますが、パスポートが有効なうちに再度行けるかどうかわかりません。

因みに出国についての審査はありません。出て行くのは自由ということですね。

アメリカ旅行を決め、無事アメリカに入国するのに必要なことをお話してきました。
とにかく忘れてはいけないのはESTAです。確実に準備を整え、英語を感じながら広大なアメリカの旅を楽しんで下さい。

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