読書で英語の世界を楽しみましょう。
読書好きな人は、好きな日本の作家がいらっしゃることでしょう。それは、ストーリーだけでなく、その作家の表現方法や描写表現が好きという理由も大きいと思います。
海外の作家にも同じことが言えます。翻訳版も、その作家の世界観をできるだけ忠実に日本語で再現してくれていますが、「この美しい表現は、原書ではどんな風に書かれているんだろう」と興味を持って原書を読んでみることで、英語で描写される世界をそのまま楽しんでほしいと思います。
英語ならではの表現を、やさしい英語で、英語のまま感じながら読書を楽しんでください。
- 【英語初級者向け】洋書を使ったリーディング学習のポイント
- 英語初心者におすすめすな洋書・ペーパーバック30選
- 英語学習者用洋書シリーズ4選
- 子供向け絵本5選(イメージと共に英語を学べます)
- 子供の頃読んだ懐かしい洋書11選
- The Little Prince(難易度:★★☆☆☆)
- Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set(難易度:★★☆☆☆)
- The Tale of Peter Rabbit(難易度:★★☆☆☆):kindle無料
- My Father’s Dragon(難易度:★★★☆☆)
- Daddy-Long-Legs(難易度:★★★☆☆)
- Grimm’s Fairy Tales(難易度:★★★☆☆):kindle無料
- The Happy Prince and Other Tales(難易度:★★★☆☆):kindle無料
- The Story of Doctor Dolittle(難易度:★★★☆☆):kindle無料
- Alice’s Adventures in Wonderland(難易度:★★★☆☆):kindle無料
- The Secret Garden(難易度:★★★★☆):kindle無料
- 大人でも楽しめるやさしい洋書10選
- My humorous world(難易度:★★★☆☆)
- American Pie(難易度:★★★☆☆)
- Who Moved My Cheese?(難易度:★★★☆☆)
- Holes(難易度:★★★★☆)
- Encyclopedia Brown, Boy Detective(難易度:★★★☆☆)
- Charlie and the Chocolate Factory(難易度:★★★☆☆)
- Flowers For Algernon(難易度:★★★★☆)
- I Am Malala(難易度:★★★★☆)
- The Catcher in the Rye(難易度:★★★★☆)
- The Old Man and the Sea(難易度:★★★★☆)
【英語初級者向け】洋書を使ったリーディング学習のポイント
引用元:GATAG
1.英文法の基礎を身につける
リーディングには英語の基礎力が欠かせません。文法力が全てとまでは言いませんが、最低限の英文の構造、各品詞の働きなどがわかっていないと、知っている単語だけをつなげるだけで終わってしまいます。
2.本の選び方
- 自分の実力で読みやすいレベルの本を選ぶ
実際に本を手に取り、数行読んでみてレベルを確認して本を選んで下さい。辞書を引かずに読むことは無理かもしれませんが、読み進めるのに不自由しない程度の辞書確認で済むレベルの本を選択してください。アマゾンでも中身を確認できる本もありますので、難易度はもちろん、挿絵や文字の大きさ、1章の長さなども確認してから購入することをおすすめします。
- 文字が大きく、あまり厚くない本を選ぶ
やさしい英語でも、慣れてないうちは、集中して読み続けることは大変なことです。最初はどんどんページをめくれて、簡単すぎると感じるものでも最後まで読み切れる本が次につながります。
- 有名作品に惑わされない
有名な作家、有名な作品、知っているタイトルを見ると、何故か手に取りたくなります。もちろん読み切れるなら素晴らしいことですが、少なくとも有名なのに、これまでの人生で読んでみようと思わなかったものは選ばないほうがいいと思います。特に古典文学作品は難しすぎる場合があります。
3.辞書を引く回数を減らす
ストーリーや前後の言葉から想像力を働かせ、イメージできるものはなるべく辞書はひかないで読み進んで下さい。
4.読み始めはストーリーがつかめなくても、我慢して読み進める
日本語での読書でも同じことが言えるかもしれませんが、最初の部分は、ストーリーの伏線としての展開になることも多く、言いたいことがわからず難しすぎると諦めたくなってしまうことも多いのですが、そこを乗り越えて読み進めると、スト―リーが見えてきて波に乗ってきます。最初は「我慢」です。
5.一気にレベルをあげない
同じレベルの本を何冊も読むことで、英語リーディングの体力をつけて下さい。まとまった英語を読み続けることは、思う以上に疲れることです。ゆっくり楽しみながら続けられることを念頭に、焦らず色々な本を読んでみて下さい。
英語初心者におすすめすな洋書・ペーパーバック30選
引用元:GAHAG
初めて洋書に挑戦する人向けに、学習用洋書をはじめ、読みやすい本を紹介します。最低でも基礎英単語と基礎英文法を身につけた上でチャレンジして下さい。本を選ぶ一番大切なポイントは、本をレベルだけで選ばないことです。日本語で読んでも楽しめそうな本、自分が興味を持てる本を選んでください。
もしかしたら、最初は英語を読み切った喜びだけで満足感を得られるかもしれませんが、楽しくなければ続けていくことはできません。又、Kindleでは、様々な分野の本を無料で読むことができます。Kindleは、タップで単語を調べられる内蔵辞書機能があるので、Kindleなら辞書を引く手間が軽減され、どんどん読み進めることができます。
英語学習者用洋書シリーズ4選
引用元:Pearson English Readers
最初に英語学習者向け洋書シリーズを紹介します。学校で習った英語にしか触れていない人には、たとえ子供向けの本でも、原書を読むことは簡単なことではありません。幼児向けの絵本なのに、知っている単語ばかり使われているのに、何故かニュアンスがつかめないと感じてしまうことはよくあることです。
英語学習用シリーズの英語は、読みやすく書き直された英語なので、スムーズに入っていくことができますし、レベル別にたくさんのジャンルの本がありますので、選択肢も広がります。原書で読むにはまだ早いと思われる、シェイクスピアやディケンズ、ブロンテ姉妹、ジェーン・オースティンなど、イギリス文学も楽しむことができますよ。多読を目標に、読みたい本にどんどんチャレンジして下さい。
ペンギンリーダーズ (レベルは7段階であります:計7冊)
各レベルに映画タイトルから古典、童話、現代小説、オリジナル作品まで充実した作品が揃えられています。※上記リンクは一例として掲載しております。気になる本をAmazon等で検索してみてください。
ラダーシリーズ(レベルは5段階であります:計5冊)
ラダーシリーズでも様々なジャンルの本が扱われていて、日本の作品の英訳版もあります。※上記リンクは一例として掲載しております。気になる本をAmazon等で検索してみてください。
オックスフォード・ブックウォーム・ライブラリー(レベルは7段階であります:計7冊)
初級者のためには、わかりやすい表現を使った絵付きのオリジナル作品がたくさん用意されています。※上記リンクは一例として掲載しております。気になる本をAmazon等で検索してみてください。
マクミランリーダーズ(レベルは7段階であります:計7冊)
サイト上で、テストを受け、自分のレベルを確認した上で本が選べます。※上記リンクは一例として掲載しております。気になる本をAmazon等で検索してみてください。
子供向け絵本5選(イメージと共に英語を学べます)
引用元:GAHAG
絵本なんて、と思うかもしれませんが、イメージと一緒に英語を学べることがメリットです。簡単な単語の短い文章なのに、ちょっと意味のつかみにくい文章があったりするかもしれません。絵本の世界をゆったりと楽しんでください。
The Cat in the Hat(難易度:★☆☆☆☆)
アメリカでは子供の英語学習に使われている人気の本です。英語のリズムを感じながらストーリーも楽しめます。Dr.Seussシリーズとしてたくさんの本が出ています。
Where the Wild Things Are(難易度:★☆☆☆☆)
日本でも『かいじゅうたちのいるところ』として大人気の絵本です。内容もさることながら絵本の良さを存分に楽しめます。
Frog and Toad Are Friends(難易度:★☆☆☆☆)
谷川俊太郎さんの素晴らしい日本語訳で小学校の教科書に載っていた『スイミー』の原作です。やさしい英語でとても楽しめます。
Library Lion(難易度:★☆☆☆☆)
邦題『としょかんライオン』の原書です。とても暖かいストーリーを英語で楽しんでください。
子供の頃読んだ懐かしい洋書11選
引用元:GATAG
初めての洋書として、やさしい英語書かれていて、ストーリーも楽しめる本を選びたいと思った時、やはり読みやすいものは、子供向けの本になります。でも、その中には、大人でも楽しめる本はたくさんあります。子供の頃大好きだった懐かしい本から始めてみてはいかがでしょうか。
The Little Prince(難易度:★★☆☆☆)
言わずと知れた、フランス人作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる童話の英語翻訳版です。ストーリーとしては子供向けですが、大人向けのメッセージが含まれています。『星の王子様』が大好きならば、是非挑戦してもらいたい本です。
Magic Tree House Volumes 1-4 Boxed Set(難易度:★★☆☆☆)
40冊以上が出版されているマジックツリーハウスシリーズです。20代の人なら、夢中になった人も多いのではないでしょうか。兄妹が発見したマジックツリーハウスから色々な時代にタイムスリップする冒険物語です。小学校低学年で楽しめる本なので、中学英語程度の基礎力で読むことができます。歴史などの学習要素も取り入れられているので大人でも楽しめます。
The Tale of Peter Rabbit(難易度:★★☆☆☆):kindle無料
『ピーター・ラビット』です。小さな子供向けなので、1文も短く、初級者にも読みやすい本です。絵本のイメージが強いですが、キンドル版には、絵はありません。
My Father’s Dragon(難易度:★★★☆☆)
多くの人に愛されているL・M・モンゴメリーの『赤毛のアン』です。ネイティブの小学校高学年程度向けです。
Daddy-Long-Legs(難易度:★★★☆☆)
ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』です。こちらもネイティブの小学校高学年程度向けです。
Grimm’s Fairy Tales(難易度:★★★☆☆):kindle無料
『グリム童話』です。1話が短く、よく知っている懐かしい話が多いので読みやすいです。短編集なので、読みたいものだけ選んで読むことも可能です。
The Happy Prince and Other Tales(難易度:★★★☆☆):kindle無料
『幸福な王子』の童話集です。全体的にとても切ない話が多いのですが、英語でその情景を感じ取って下さい。有名な『幸福な王子』は中でもやさしく読みやすい作品です。
The Story of Doctor Dolittle(難易度:★★★☆☆):kindle無料
ドリトル先生はストーリーも面白く、ファンだったという人も多いと思います。1章が短いので読みやすい本です。
Alice’s Adventures in Wonderland(難易度:★★★☆☆):kindle無料
『不思議の国のアリス』です。好きな人にはおすすめですが、あまり内容を知らずに読み始めると、英語自体は難しくなくても、わかりにくい言い回しがあるかもしれません。
The Secret Garden(難易度:★★★★☆):kindle無料
『秘密の花園』です。少し長いですが、懐かしく思う人も多いと思います。イギリスのヨークシャーが舞台なので、ヨークシャー訛りが出てきますが、全体的にはわかりやすい英語です。わからない表現がでてきても、あまり気にしないで読み進め、ストーリーを楽しんで下さい。
大人でも楽しめるやさしい洋書10選
引用元:GATAG
もう少し大人向けの本に挑戦したいという人に、大人でも楽しめる子供向けの本から、大人だから楽しめる本まで、やさしい本を集めました。高校英語程度まではしっかり身についているという人は、★4つ以上の本にも挑戦してみて下さい。
気軽によめる本ではないかもしれませんが、しっかり勉強したい人にはおすすめです。英米文学作品が好きで、たくさん読んでいる人は、その中にも比較的やさしく読みやすい作品がありますので、是非チャレンジしていただきたいと思いますが、あまり英米文学に馴染みのない人は、もう少し読みやすいものから始めた方がいいかもしれません。純粋に楽しめそうな本から始めて下さい。
My humorous world(難易度:★★★☆☆)
日本滞在歴の長い親日派イギリス人の著者が、イギリスや日本と比較しながらユーモアを交えて世界の国々を紹介するエッセイです。海外旅行のハプニングが満載で笑える本です。やさしい英語で書かれています。同シリーズの『My Humorous Japan』はNHKラジオ英会話に連載されました。
American Pie(難易度:★★★☆☆)
「日本酒と焼き鳥が大好き」というアメリカ人女性が描くアメリカと日本についてのNHKラジオ英会話で連載されたエッセイ集です。1話が600ワード前後なので気軽に読むことができます。
Who Moved My Cheese?(難易度:★★★☆☆)
迷路でチーズを探す2匹のネズミと、ネズミサイズの人間2名の行動から教訓を得る大人のための寓話です。文字も大きく挿絵もあり、簡単な英語で読める大人のための本です。邦題『チーズはどこへ消えた』です。
Holes(難易度:★★★★☆)
無実の罪で砂漠の施設に入れられた少年が、穴を掘るだけの日々から脱し、不運を幸運に逆転する冒険へと踏み出す、友情と感動のベストセラーです。日本語訳版も出版されています。
Encyclopedia Brown, Boy Detective(難易度:★★★☆☆)
Encyclopediaとは百科事典という意味です。百科事典というあだ名の少年が、身近に起こる事件を解決していく物語です。一つの話が短く、英語もやさしいので読みやすいです。謎を読み解くために、ある程度内容を丁寧に追った方が楽しめます。
Charlie and the Chocolate Factory(難易度:★★★☆☆)
ジョニー・デップの映画で知られる『チャーリーとチョコレート工場』です。ユーモアもありリズムも良く、子供向けの本ではありますが、初めて洋書を読む人におすすめの1冊です。
Flowers For Algernon(難易度:★★★★☆)
邦題『アルジャーノンに花束を』。手術により天才となった幼児並みの知能しかなかった32歳の青年の心の変化を描く感動的な本です。少し難しい部分もありますが、高校英語までしっかり勉強した人にチャレンジしてもらいたい本です。内容的にもおすすめです。
I Am Malala(難易度:★★★★☆)
2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの手記です。自らも銃撃を受け、テロにより生活が一変した少女が教育を受ける権利を求める戦いの記録です。パキスタンの状況や政治的背景が絡むので気軽に読める本ではありませんが、英語自体は難しくありません。日本語版を読んだ人、マララさんのスピーチに感銘を受けた人は挑戦する価値のある本です。
The Catcher in the Rye(難易度:★★★★☆)
J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』です。高校生、大学生の頃読んだという人も多いと思います。原書で、もう一度若かった頃の気持ちを取り戻してみてはいかがでしょうか。高校卒業レベルの英語力がしっかりついていれば読める本です。
The Old Man and the Sea(難易度:★★★★☆)
アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』です。とても有名な作品で、タイトルは知っていると思います。短い物語で、シンプルな文体で書かれていますので、この本が好きという人は是非挑戦してみて下さい。
いかがでしたか?読んでみたい本は見つかったでしょうか?大人になると、なかなか童話や冒険ものなど、子供向けの本を読む気になれないかもしれませんが、洋書の経験がないのなら、子供と同じ目線でやさしい英語で情景を感じながら読み進め、童心に戻ってみるのも新鮮ですね。大人だから文学作品を読まなければ、などと肩肘を張らずに、気軽に読める本で、英語の世界を楽しんでください。