「3歳まで」と「3歳から」の英語学習方法:モンテッソーリの0−6歳

子どもの英語教育
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モンテッソーリは「3歳を境に子どもの内面は変化する」と言っています。

「3歳まで」と「3歳から」で、子どもたちの育ちは、どう変わるのか。その変化は、英語学習とどうリンクするのか。これらについて、お話ししたいと思います。

「3歳まで」と「3歳から」の英語学習方法:モンテッソーリの考え方とは?

子どもの英語学習については、いろいろなことが言われています。

「○歳までが限界」なんて言われると、「ウチの子は、もう手遅れ?!」とショックを受けてしまったりしませんか。モンテッソーリの考え方は、ちょっと違います。

0〜6歳の言葉の成長

生まれたばかりの赤ちゃんは、周囲に雑音があっても、人が話している言葉にフォーカスできる能力があります。赤ちゃんの周りで話していることは、すべて赤ちゃんの耳と脳に届いていると考えてください。

そうして、ただ聴いているだけだった赤ちゃんは、しばらくすると「あー」「ぶー」と喃(なん)語を発するようになります。やがて意味のある単語を発しはじめ、文章もつくれるようになっていきます。

言語学の世界でsyntax(シンタックス)と呼ばれる、その言語の基本構文は2歳ごろまでに完璧につくることができるようになります。つまり、子どもは2歳ごろまでに「言語を獲得する=話せるようになる」のです。

そう聞くと、一瞬「え?」となった人もいるかもしれませんね。
たいていの人は、自分がまず日本語を「話せる」ようになったことなんて覚えていませんから。でも、そうなんですよ。子どもは、読み書きを始めるよりも前に「スピーキングが完成される」のです。

3歳ごろからは、徐々に読み書きができるようになっていきます。そして、6歳ごろまでには、赤ちゃんのときにもっていたような言語に対する強い関心は薄れていき、「勉強」としての語学の学習が始まります。

敏感期とは何か

敏感期という言葉は、どこかで聞いたことがあるのではないかと思います。

ちょっと復習してみますと、臨界期という言葉がありますが、この2つの言葉の違い、わかりますか?臨界期というのは、“臨界”つまり何かの境目を意味する言葉で、英語ではcritical periodsとなります。

一方で、敏感期はsensitive periodsです。
何かにsensitiveな時期、つまり「感じやすい時期=習得しやすい時期」ということで、限界点を表す言葉ではないのですね。何かを習得するのに「適切なタイミング」だと、とらえればよいと思います。

モンテッソーリでは、言語に敏感な時期は6歳ごろまでと考えられています。
フランス語の環境にいる子どもはフランス語を話し、中国語の環境にいる子どもは中国語を話すというように、どの言語かにかかわらず、6歳ごろまでの子どもはあらゆる言語に敏感です。

このときの言語は、1つに限る必要はありません。
子どもの耳は、どの言語が話されているのかを、たやすく区別することができるそうです。

ですから、この時期に十分な言語環境を整えることができるのであれば、いくつの言語であっても、その子どもは与えられたすべての言語に、それぞれフォーカスすることがきます。

それでは、この年齢を過ぎると、どうなるのでしょう。

みなさんは、母語のほかに第2言語を学んだ経験があるでしょうか?
その感覚です。自分の意志をもって学ぶことで、その言語を習得できるようになります。つまり、6歳ごろを過ぎると、英語を習得するためには「努力が必要になる」と考えると、わかりやすいでしょうか。

「3歳まで」と「3歳から」の英語学習では何が違うか

子どもは、自分の心とからだをつくるために、常にさまざまなことを吸収し、自分の中に取り入れようとしています。

6歳ごろまでの子どもは、まるでスポンジが水を吸い込むように、自分の周りにあるものを、ぎゅううううっと、吸収します。

この性質は、3歳前後になると決定的に変化します。
「3歳まで」の子どもは、まるで写真を撮るように、良いものも悪いものも、周りにある環境のすべてを吸収します。

一方、「3歳から」の子どもは、ある程度自分の心とからだをコントロールできるようになり、自分で情報の取捨選択を始めます。

つまり、0-3歳ごろの子どもは「無意識的に」周りの環境を吸収するのに対し、3-6歳ごろの子どもはそれを「意識的に」行うようになるのです。

生まれたばかりの赤ちゃんは自分では動くことができませんが、やがて寝返りをうつようになり、立ち上がり、歩けるようになって、からだの基礎はだいたい3歳ぐらいまでにでき上がります。
そのあとは、友だちをつくれるようになったり、ものごとの善悪について考えられるようになったりと、劇的に変化するのは、精神的な意味での成長です。
精神面が成長するにつれて、外界から取り入れる情報を精査できるようになっていきます。

具体的な学習方法

あらゆる環境を吸収する「3歳まで」の子どもに対しては、あらかじめ「大人が良いものを選んで与える」ようにしましょう。

たとえば、ネイティブスピーカーと交流の機会をもつ、子どものレベルに合った英語ビデオを観せる、といったことです。たとえ悪いものであっても、この時期の子どもは自力で排除することができず、そのまま吸収してしまうということを覚えておいてください。

ただし、選んだものを押し付けるのは禁物です。
いくらか絞った上で、2つか3つの選択肢を与えて子ども自身に選ばせましょう。そうすることで、子どもは自分で選んだのだという満足感と自信を得ることができます。

「3歳から」の子どもに対しては、「これがやりたい」という子どもの気持ちを尊重し、できる限りそれに応えられるようにすることが大切です。

子どもが選んだトピックについて英語で話す、子どもが興味をもっている分野の単語フラッシュカードを用意する、といったことです。

「3歳まで」の子どもに対するオススメの学習ソース


イギリスBBC制作の ’Alphablocks’ です。生の英語を楽しく学べるビデオシリーズですので、お子さんのレベルに合わせて見せてあげてください。

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以上、記事が参考になりましたら幸いです。
参考:モンテッソーリ教育

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