大人でもひたすら頑張れば、ネイティブにように発音できると思っていませんか?でも、20歳を超えたら、漠然と練習するだけではダメなのです。
大人には大人の発音上達方法があるんですよ!今回は、効率よく発音学習するための理論が学べる本を5冊、厳選してご紹介します。
20歳を過ぎているなら、英語の発音を本で論理的に学ぼう
英語の発音学習、進んでいますか?ネイティブの音声を真似したり、英会話学校へ行ったりしているが、なかなか上達しないと悩んでいる大人の方も多いのではないでしょうか。
「子供の頃から英語に触れられていたら、どんなに楽だろう」
「帰国子女の人が羨ましい…」
つい、こんな風に思うこともありますよね。実際、英語学習の研究者の論文でも、10代後半以降の人間がネイティブと同じ発音を習得するには、限界があると言われています。
参考:第二言語習得の限界について – 梶原秀夫
では20歳を超えた大人の場合、もう発音の習得は不可能なのかと言えば、そうとは限りません。確かに子供と違い、ネイティブの発音を聞いているだけでは、自然に習得することは難しいでしょう。しかし、発音についての理論をしっかり学び、学習に活かすことで、上達させることは十分に可能です。理論といっても難しいものではなく、英語学習初心者にもわかりやすく書かれた本がたくさん出ています。後ほどオススメの本をご紹介しますので、そちらも参考にしてください。
本で英語発音を学ぶ価値とは?
日本人のために書かれた発音の本で説明されているのは、主に日本人が苦手なポイントと、その克服方法。母国語である日本語の発音しか身についていない大人は、発音がついカタカナ英語になりがちです。それで英会話が通じなくても、どこが問題で、どう直せば良いのか、自分ではわかりませんよね。そんな時、本を読んで「ここに気をつければ良かったのか!」と目からウロコのポイントが分かれば、一気に発音を上達させることも可能です。
さらに、理論的に発音を学ぶことで、次の点を効率的に覚えることができます。
- 舌や唇の動かし方
- 英語の発音の仕組み
特に、ネイティブの舌や口の動かし方を真似してみると、断然早く上達できますよ。
» 【イギリス在住の私が語る】英語をネイティブ並みに発音する方法 | e-Life
英語発音を論理的に学べる本、厳選5冊
ではいよいよ、20歳を超えた大人にオススメの本をご紹介します!じっくり勉強できる本から読み物風のものまで5選。自分好みの一冊を見つけてくださいね!
①英語舌のつくり方 ーじつはネイティブはこう発音していた!
大学で英語を教える著者による、その名も「英語舌」を作るための本。学生や著名人などの英語に関するエピソードが面白く、物語のように楽しく読み進められます。もちろん、英語発音についての解説もバッチリ。特に、日本人が苦手な子音の発音について、しっかり理解することができますよ。
②CD-ROM付 改訂版 英語の発音パーフェクト学習事典
総合的にしっかり発音を学びたい!という人にオススメなのがこちら。学習事典というだけあって、英語のリズム、単語同士の音の連結、イントネーションなどの音声現象を全て網羅してしています。リスニングの例題や発音の練習問題量が多く、みっちり練習できる点も好評です。
③日本語で覚えるネイティブの英語発音
「日本人なのだから、日本語を最大限に活用して英語発音を学ぶべき」という島岡メソッドの本です。例えば’Canada’はカナダではなく「毛穴だ!」、’Uncle’は「鮟鱇(アンコウ)」と発音すると良いなど、言われてみれば確かに…!と感心する例がたくさん。難しい理屈抜きで、楽しく正しい発音を覚えたいという人にオススメです!
④バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ33
バイリンガルの日系カナダ人講師が、日本人の発音の苦手ポイントに絞って対策できるようまとめた本。実際の経験から日本人の発音の癖を熟知しているので、アドバイスが適切です。架空のキャラクターを通して漫画風に読め、CDもノリが良く楽しい内容。堅苦しい勉強は苦手という人は、ぜひこの本を読んでみてください!
⑤英語は5つの口で発音できる
正しい英語発音をするための口の形をしっかり学びたいならこちら。写真やイラストでわかりやすく説明されています。発音の例として出されている単語数が多く、一つの音を何度も繰り返して練習できますよ。1日1分から学べるようになっているので、忙しい大人がコツコツ続けるのにピッタリです。
まとめ:ネイティブにはなれないことを理解しよう
20歳を超えたら、ネイティブの英語をいくら大量に聞き流しても、自分のものにはなりません。発音を上達させるには、日本人独自の発音の問題を、理論で学ぶことが大切です。今回ご紹介した本の中から好みの一冊を選んで、効率よく学習していきましょう。