基礎的なリスニング力を上げる学習法。
昨年の問題形式の変更により、比較的対策がしやすかったTOEICリスニングパートのパート1とパート2の問題数が減り、パート3、パート4の問題数が増えたため、全体的に難化したといわれています。TOEICのリスニング対策は、リスニングだけでなく、早読み力も大切なので、リーディング力も一緒に鍛えることができます。
TOEIC対策と言っても、もちろん基礎的なリスニング力を上げる訓練が必要です。
リスニングが苦手な理由として考えられるのは、下記のようなことです。
- そもそも聞き取れない
- 聞き取れているのに、単語、文法がわからない
- 聞き取れてはいるのに、理解がついていけない
つまりリスニング力を鍛えるためには、英語の音が聞き取れること、そして聞き取れた英語を瞬時に理解していく力を養うことが必要になります。
聞き取れるようになるには、英語特有のアクセントや音の繋がりなどを理解し、そのリズムに慣れる訓練を、正しい発音の教材で行うことが大切です。そして、聞き取った英語を瞬時に理解するためには、頭の中で日本語訳をせずに英語のまま、英語の語順通りに頭から理解していく力が必要になります。もちろんそのためには、単語力と文法力も必要です。
そのためのリスニング力を上げる学習方法として、ディクテーション、シャドーイングという方法があります。ただ、耳から英語をどんどん聞くことも大切ですが、リスニングが苦手な場合は、多聴より精聴を中心に学習を進めて行くことをお勧めします。
詳しい学習方法については、英語の基礎リスニングを伸ばすための方法論+参考書とサイト20選を参考にして下さい。
TOEICリスニングパート対策のポイント
基礎的なリスニング力を鍛えながら、TOEICのリスニングパートをリスニング学習の一環として同時進行で進めると、リスニング学習のポイントもつかみやすいと思います。
ここでは、リスニング学習として各パートでどんなポイントが学べるかを簡単に解説します。
パート1対策のポイント
放送される4つの選択肢の中から、1枚の写真が正しく描写されているものを選ぶ問題です。比較的得点しやすく、学習も進めやすいパートです。
日本語を話している時、あまり意識しないかもしれませんが、私たちは会話の中で、会話の先を読みながら話したり、想像力を働かせて会話したりしていると思います。英会話の時でも、状況判断や会話の進む方向を意識しながら話を進めることで理解度がぐんと上がります。
このパートのポイントは写真を見ての状況判断力と想像力です。
人が何かをしている写真は、音声が流れる前に、写真に写っている人たちの性別、位置、服装、していることに注意して、相手がどのポイントから攻めてくるかを想像します。動作中の場合は現在進行形で問われる問題が多いです。一方風景や物だけが写っている写真の問題は少し難しい問題です。写っている物や配置に注意します。
写真を見て明らかなことしか出題されませんので、先を読みながらのリスニング学習を心掛けて下さい。
パート2対策のポイント
1つの質問または文章と、それに対する3つの答えが放送され、ふさわしい答えを選ぶ問題で、このパートも比較的、練習や対策がしやすいパートです。
英語で話しかけられて、トンチンカンな応答をしないためにも、少なくとも何を聞かれているのか理解することは大切なことです。このパートでは、文頭に注意することで、聞かれていることを理解することが一番大切なポイントです。5W1Hで始まる疑問文、或いはYes、No、で答える問いなのかがわかれば、選択肢を絞ることができます。WHで聞かれているのに、Yes、Noで答えている解答は正解ではありません。もし、細かい部分までわからなくても、場所を聞かれているのに時間を答えていたらおかしい、ということに気付く練習から始めてください。
このパートでは、リスニングが苦手な人へのヒッカケとして、質問文に使われた単語と同じ単語や、その単語から簡単に想像できる単語があえて使われている場合があります。TOEIC対策としては、その選択肢は外すというのがお決まりなのですが、リスニング学習としては、選択肢の内容も聞き取って、正解、不正解を選別していくことが目標です。
パート2は質問文も応答文も短めです。場所を聞かれて純粋に答えていない問題もありますが、このパートは一つ一つ丁寧に聞き取る練習をすることで、リスニング学習のポイントもつかみやすいパートだと思います。
答え合わせで、文字で確認してみると、それこそトンチンカンな選択肢があることに気が付くと思います。少なくとも、それを選ぶことがないようにしたいものです。
パート3&パート4対策のポイント
パート3は、2人または3人による会話が1度放送され、各会話についての設問3問に対し、4つの選択肢から正しい解答を選ぶ問題、パート4は、一人の人物によるミニトークが1度放送され、各トークについての設問3問に対し、4つの選択肢から正しい解答を選ぶ問題になります。
パート1、パート2に比べ対策が難しいパートだと言えます。
まずは、一度に学習しようと思わないことです。問題構成が何種類かありますので、最初は個別に時間に追われず学習して下さい。会話がどんどん流れていってしまい、焦ってしまうこともあり、何一つつかめないままになってしまうのを少しずつ打開していきましょう。日頃の会話でも、わからなくて焦ってしまうのではなく、何に意識をおいて聞き取ればいいのかを冷静に実践することで、細かい部分まではわからなくても、大まかな内容はつかめるようになるはずです。
練習の流れ
- 会話文を聞く(性別など話し手の区別、話し手の立場、話題は何か)
- 質問文のみ(選択肢は読まない)を読む
- 再度会話文を聞き、質問文の答えを探す
- 選択肢の中から自分の探した回答に合うものを探す
実際のTOEIC対策としては、問題文の早読み、会話文のリスニング、回答、次の問題の早読み、と進めて行くのが高スコア獲得のコツということもあるのですが、リスニング学習の一環として学習する場合は、あまり早読みまでにはこだわらず、丁寧に学習をすすめていくことで、このパートの特徴もつかめるようになります。繰り返し学習することで、自然とスピードも備わってきますし、リスニング力も必ず上がります。
TOEIC学習でリスニングを鍛えるお勧めアプリ【スタディサプリ】
どのような学習にせよ、忙しい現代の生活の中で、継続したリスニング学習を進めるのは簡単なことではありません。
そこで、TOEICのリスニング学習を有効に進めるためのお勧めアプリを紹介します。
リスニング学習にはスタディサプリがオススメ
TOEICリスニング学習にはスタディサプリをお勧めします。
その理由は以下の通りです。
- その1:スマホで学習を完結できる
- その2:TOEICを熟知したスタッフによるオリジナル演習問題で学習できる
- その3:TOEIC対策を通して本物の英語を学べる
- その4:自分のレベルに合った学習ができる
- その5:TOEICコースで日常英会話コースも使える
- その6:カリスマ講師の講義でTOEICの効果的な対策法が学べる
独学に挫折して、TOEIC対策講座に高い受講料を払って参加した経験のある人もいるかもしれません。スタディサプリは月額2,980円(税抜)とアプリと考えると少し高額に感じるかもしれませんが、これ一つで半年間、或いは1年間、みっちり学習することで目標スコアを達成できるとしたら、決して高価ではないのではないでしょうか。
対策講座に通い、数時間の講義を受けても、その講義をどう生かせるかは講義以外の時間にどう机に向かい、予習復習できるかにかかっている部分が大きいと思います。結局挫折してしまった独学を頑張り通せなければ、思ったような結果は出せません。
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スキマ時間でもTOEIC学習できる
スタディサプリは、アプリ特有の隙間時間を生かした学習の積み重ねで、TOEIC学習を完結することができます。それも、ちょこっと演習問題を解いて本番に臨むというような学習ではなく、各パートの要所を押さえた学習で、学生時代に学んだことを思い出しながら、確実にTOEICのスコアアップが目指せます。
全パート別の豊富な問題と丁寧な解説はもちろんですが、リスニング対策として、ディクテーション機能やスピードアップを目指す音読やシャドーイングなど、実践的な学習も行えます。
おもしろい発想は、次の駅までの数分、エレベーターが目的階に到着するまでのわずかな時間を、時間に追われるTOEIC試験を意識して1問、2問と学習するということです。
確かにTOEICは時間との勝負の試験とも言えます。これなら、隙間時間を数倍生かすことができますね。そういった意識を持つことで効果を上げていきます。
TOEIC対策本などの多く出版しているカリスマ講師関先生の動画講義で英語そのものだけでなく、TOEIC受験の心得なども学んできます。
先生は「リスニングができない」と言う人は、単語と文法がわかっていない人がほとんどだと言っています。暗記やテクニックなどでなく、基本的な英語力を伸ばしながら文法力、リスニング力アップの学習を体系的に進めることができます。何といっても、一番心配なモチベーションの維持に対する工夫もされているのは嬉しいことです。
単にTOEICの問題演習を繰り返すだけではなく、TOEIC学習を通した一生モノの英語学習ができるところがスタディサプリの大きな魅力だと感じています。
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なお、スタディサプリの特徴やTOEIC学習で文法力を上げる学習については、【初心者向け】基礎英語力を高めつつTOEIC学習する方法【文法から】で紹介しています。
まとめ
TOEICは、効果的に基礎的な英語力アップができる学習素材です。TOEICのリスニング問題を利用してシャドーイングやディクテーションなどを行ってリスニング力を鍛えたという人も多いはずです。私自身も、TOEIC学習は、今の自分の英語への姿勢に大きな影響を与えてくれました。
最近の英語学習アプリの進化は目覚ましいものがありますね。自習に役立つアプリはたくさんありますが、単に楽しく学習を継続するというだけでなく、スタディサプリのように、有名講師から学習法を直接伝授され、自分の弱点克服に特化した学習を進められるというのですから驚きです。一方的に気に入ったアプリを利用して学習するというより、アプリからもこちらに知識や利益を与えてくれる時代です。
昔ながらの学習法にとらわれすぎず、新しい学習法にもチャレンジして、是非自分に合った学習法で、楽しく学習を継続し、英語力アップの目標達成を目指してください。