読解力を上げるには、書籍や新聞など沢山の英語の文章を読む事が必須です。でも、やる気いっぱいで洋書を買ったものの、難しくて読了できなかったという人も多いのではないでしょうか。
そんな人にオススメなのが、英語の絵本。ビジュアルが助けになるので英文の読み下しが簡単になり、知らない単語の意味も自然と頭に入ってきます。また英語の絵本はハイセンスな絵柄が多いので、大人が手に取っても恥ずかしくないどころか、読み終わった後は部屋に飾ってインテリアとしても活用できます。
洋書絵本で英語を勉強するには?
英語の絵本は、初心者でも気軽に楽しめるのがポイントです。「勉強」と構えず、絵と文章の相乗効果でお話を味わいましょう。わからない単語が出てきても、読み飛ばして大丈夫。絵を見て想像できる場合も多いので、スイスイ読み進められますよ。また文章量が少ない点も初心者にぴったりです。「洋書を一冊読みきった」という自信は、その後の英語学習のモチベーションアップにも繋がりますよ。
アドバンスレベルの英語学習者も、絵本で子ども向けの柔らかい文章や、詩的な表現など読む事で知識の幅を広げる事ができます。息抜きに楽しむ読み物としても良いですね。
絵本が英語学習に役立つ点はもう一つ、文法がしっかりしている事です。原則子ども向けなので、文法に忠実な表現が多いのです。スラングや省略の多い大人向けの小説で混乱してしまった人は、まず絵本から始めてみましょう。
大人に沁みる、洋書絵本7選
そうは言っても、絵本の世界に馴染みがないと何を選んだら良いかわかりませんよね。そんな方のために、大人の読者にオススメの洋書絵本を選びました。ぜひ参考にしてください。
クールな中に感動がある、モダンな絵本3選
①Lost and Found
簡単に描かれたようでいて、誰にも真似できない味わいのあるイラストが美しい、少年とペンギンの友情物語。キャラクターの表情が感情を抑えた感じである分、大人にグッとくる作品です。文章は短く容易です。
②Who’s Afraid of the Big Bad Book?
少年ハーブが本の中に入ってしまい、童話でお馴染みのキャラクター達とドタバタを繰り広げる物語です。ビビッドな色使いとコラージュを駆使したおしゃれなイラスト、随所に散りばめられた遊び心が効いています。文章は長め、かつ装飾文字で解読が難しい部分もあるので、やや上級者向きです。
③The Snail and the Whale
小さなカタツムリが鯨に乗って世界を旅する、スケールの大きな物語。カタツムリの知恵と勇気に元気付けられること間違いありません。韻を踏んだ文章はこの作者の得意とするところで、中級者向けです。
知っているお話だから読みやすい!クラシック童話2選
①Hansel and Gretel
お馴染みの「ヘンゼルとグレーテル」のお話です。端正な絵柄に風格が感じられ、思わず見入ってしまいそう。文章は長めですが、使われている単語が平易なので初心者でも読めます。
②The Emperor’s New Clothes
こちらも誰でも知っている「裸の王様」です。ページをめくるごとに斬新な構図に目を奪われること間違いありません。1ページごとの字数が少なく、簡単です。
ほぼ漫画!?読まなくても分かる絵本2選
①Father Christmas
「The Snowman」で有名なレイモンド・ブリッグズが描いた、ちょっと気難しくて人間味のあるサンタさんの「一年で最も忙しい一日」。コミック形式なので、内容が容易に理解できます。
②The Missing Piece
「ぼくを探しに」という邦題で日本でもベストセラーになった一冊。ミニマムな絵と文章で、大人に深読みさせる内容となっています。初心者でも読める簡単な文章です。
お気に入りの絵本で英語に親しもう
洋書絵本には、大人にとっても深い内容と美しいイラストの作品がたくさんあります。ぜひ気軽に手に取ってみてください。お気に入りの1冊を見つければ、英語学習が一段と楽しくなりますよ!