大国アメリカの歴代大統領はどのような言葉を残しているのでしょうか?
その中でも、ほんの一部ですが、英語初心者でもわかりやすいものを集めてみました。
大統領によっては名言の背景や、映画などについても併せて紹介します。歴史的背景も考えながら、その深さを英語で感じてみましょう。
- アメリカ大統領の名言集
- 第1代 ジョージ・ワシントン(George Washington)
- 第2代 ジョン・アダムス(John Adams)
- 第3代 トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)
- 第4代 ジェームズ・マディソン(James Madison)
- 第5代 ジェームズ・モンロー(James Monroe)
- 第6代 ジョン・クインシー・アダムズ(John Quincy Adams)
- 第7代 アンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson)
- 第8代 マーティン・ヴァン・ビューレン(Martin Van Buren)
- 第9代 ウィリアム・ハリソン(William Henry Harrison)
- 第10代 ジョン・タイラー(John Tyler)
- 第11代 ジェームズ・ポーク(James Knox Polk)
- 第12代 ザカリー・テイラー(Zachary Taylor)
- 第13代 ミラード・フィルモア(Millard Fillmore)
- 第14代 フランクリン・ピアース(Franklin Pierce)
- 第15代 ジェームズ・ブキャナン(James Buchanan)
- 第16代 エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
- 第17代 アンドリュー・ジョンソン(Andrew Johnson)
- 第18代 ユリシーズ・グラント(Ulyssed Simpson Grant)
- 第19代 ラザフォード・ヘイズ(Rutherford Birchard Hayes)
- 第20代 ジェームズ・ガーフィールド(James Abram Garfield)
- 第21代 チェスター・A・アーサー(Chester Alan Arthur)
- 第22代 グロバー・クリーブランド(Stephen Grover Cleveland)
- 第23代 ベンジャミン・ハリソン(Benjamin Harrison)
- 第24代 グロバー・クリーブランド(Stephen Grover Cleveland)
- 第25代 ウィリアム・マッキンリー(William McKinley)
- 第26代 セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)
- 第27代 ウィリアム・タフト(William Howard Taft)
- 第28代 ウッドロウ・ウィルソン(Thomas Woodrow Wilson)
- 第29代 ウォレン・ハーディング(Warren Gamaliel Harding)
- 第30代 カルビン・クーリッジ(John Calvin Coolidge Jr.)
- 第31代 ハーバート・フーヴァー(Herbert Clark Hoover)
- 第32代 フランクリン・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt)
- 第33代 ハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman)
- 第34代 ドワイト・D・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower)
- 第35代 ジョン・F・ケネディ(John Fitzgerald Kennedy)
- 第36代 リンドン・ジョンソン(Lyndon Baines Johnson)
- 第37代 リチャード・ニクソン(Richard Milhouse Nixon)
- 第38代 ジェラルド・R・フォード(Gerald Rudolph Ford Jr.)
- 第39代 ジミー・カーター(James Earl Carter)
- 第40代 ロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan)
- 第41代 ジョージ・H・W・ブッシュ(George Herbert Walker Bush)
- 第42代 ビル・クリントン(Bill Clinton 本名はWilliam Jefferson Clinton)
- 第43代 ジョージ・W・ブッシュ
- 第44代 バラク・オバマ(Barack Hussein Obama II)
- 第45代 ドナルド・トランプ(Donald John Trump)
- まとめ
アメリカ大統領の名言集
トランプ大統領は、第45代アメリカ大統領です。初代大統領は1789年に就任したジョージ・ワシントンでした。
皆さんの中で、印象に残っている大統領は誰でしょうか?
全世界に大きな影響力を持ってきたアメリカ。それぞれの大統領が多くの言葉を残しています。初代から第45代までの大統領の名言を紹介します。英語初級者にもわかりやすいものを独断で選びました。中には名言とは言えないものもありますが、それぞれの大統領の性格や時代が感じられると思います。
日本語訳は私がつけたものなので、これが絶対ではありません。英語を読んで、英語のまま感じ取ってください。
第1代 ジョージ・ワシントン(George Washington)
任期:1789年4月30日 ~ 1797年3月4日
When one side only of a story is heard and often repeated, the human mind becomes impressed with it insensibly.
「一方の話だけを繰り返し聞いていると、無意識のうちに人の心は少しずつその考えに傾いていく」
第2代 ジョン・アダムス(John Adams)
1797年3月4日 ~ 1801年3月4日
Liberty cannot be preserved without general knowledge among the people.
「自由は国民の一般常識の知識なしには保てない」
第3代 トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)
任期:1801年3月4日 ~ 1809年3月4日
I like the dreams of the future better than the history of the past.
「私は過去の歴史より未来の夢のほうが好きだ」
ジェファーソンは、議員だった頃、若くしてアメリカ独立宣言の起草に関わった主要人物となりました。そして名声を高め大統領までのぼり詰めました。
第4代 ジェームズ・マディソン(James Madison)
任期:1809年3月4日 ~ 1817年3月4日
If men were angels, no government would be necessary.
「人がみな天使であるなら、行政は必要ないだろう」
第5代 ジェームズ・モンロー(James Monroe)
任期:1817年3月4日 ~ 1825年3月4日
It is the knowledge that all men have weaknesses and that many have vices that makes government necessary.
「全ての人は弱く、多くの人に悪い一面があるのは周知の事実だ。だから統治が必要なのだ」
第6代 ジョン・クインシー・アダムズ(John Quincy Adams)
任期:1825年3月4日 ~ 1829年3月4日
Where annual elections end where slavery begins.
「選挙が行われなくなるということは奴隷制の始まりを意味している」
第7代 アンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson)
任期:1829年3月4日 ~ 1837年3月4日
Heaven will be no heaven to me if I do not meet my wife there.
「そこで妻に会えないのであれば、天国は私にとって天国ではない」
不倫の末、結婚した最愛の奥様が就任直前に急死されました。ジャクソンは選挙戦で戦った第6代大統領のジョン・クインシー・アダムズが彼女を中傷しストレスを与えたと生涯許さなかったそうです。
第8代 マーティン・ヴァン・ビューレン(Martin Van Buren)
任期:1837年3月4日 ~ 1841年3月4日
The government should not be guided by Temporary Excitement, but by Sober Second Thought.
「政治は一時的な興奮ではなく、冷静に再考した結果によって行われるべきだ」
第9代 ウィリアム・ハリソン(William Henry Harrison)
任期:1841年3月4日 ~ 1841年4月4日
The liberties of a people depend on their own constant attention to its preservation.
「自由でいられるかは、自由であることを常に意識しているかどうかにかかっている」
任期を見ていただいてもわかるように、ハリソンは残念なことに、就任後1ヶ月で、病死してしまいました。
第10代 ジョン・タイラー(John Tyler)
任期:1841年4月4日 ~ 1845年3月4日
Wealth can only be accumulated by the earnings of industry and the savings of frugality.
「豊かさは、仕事をして質素に暮らすことでのみ得られる」
第11代 ジェームズ・ポーク(James Knox Polk)
任期:1845年3月4日 ~ 1849年3月4日
No president who performs his duties faithfully and conscientiously can have any leisure.
「忠実に、そして誠実に仕事をしている大統領に余暇はない」
第12代 ザカリー・テイラー(Zachary Taylor)
任期:1849年3月4日 ~ 1850年7月9日
I have always done my duty. I am ready to die. My only regret is for the friends I leave behind me.
「ずっと仕事をしてきた。死ぬ覚悟も出来ている。唯一の心残りは友人と過ごす時間がなかったことだ」
テイラーも任期途中で病気で亡くなっています。
第13代 ミラード・フィルモア(Millard Fillmore)
任期:1850年7月9日 ~ 1853年3月4日
An honorable defeat is better than a dishonorable victory.
「誇りある敗北は恥ずべき勝利に勝る」
ペリーを日本に送った大統領です。フィルモア大統領の親書を携え、ペリーは浦賀にやってきました。
第14代 フランクリン・ピアース(Franklin Pierce)
任期:1853年3月4日 ~ 1857年3月4日
If your past is limited, your future is boundless.
「過去が限りあるものなら、未来は無限だ」
第15代 ジェームズ・ブキャナン(James Buchanan)
任期:1857年3月4日 ~ 1861年3月4日
What is right and what is practicable are two different things.
「正しいことと実現できることは別物だ」
ブキャナンは優秀な弁護士でしたが、大統領としては南北戦争に突入していくアメリカを統率できなかったことで信頼を失いました。アメリカの大統領ランキングでは、いつも最下位を争っていましたが、トランプ大統領の登場のおかけで、最新の調査では下から2番目となり最下位は免れたようです。
第16代 エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)
任期:1861年3月4日 ~ 1865年4月15日
I am a slow walker, but I never walk back.
「私の歩みは遅いが、決して後戻りはしない」
リンカーンは、皆さんよくご存知だと思います。残念ながら、暗殺された最初の大統領となってしまいました。因みにリンカーンは、ランキングでは常に上位1、2位を争う評価を得ています。
リンカーン大統領といえば、ゲティスバーグ演説ですね。「人民の人民による人民のための政治」という名言を残しています。
この演説については、この演説のちょうど100年後のキング牧師の演説と共に、こちらで紹介しています。
【解説】スピーチで考える公民権運動【歴史的事実を英語と共に学ぶ】
第17代 アンドリュー・ジョンソン(Andrew Johnson)
任期:1865年4月15日 ~ 1869年3月4日
The goal to strive for is a poor government but a rich people.
「目指すのは、貧しい政府、しかし豊かな国民だ」
第18代 ユリシーズ・グラント(Ulyssed Simpson Grant)
任期:1869年3月4日 ~ 1877年3月4日
In every battle there comes a time when both sides consider themselves beaten, then he who continues the attack wins.
「戦いでは、お互いに敗北を意識する時がある。勝利は攻撃を続けたほうにやってくる」
第19代 ラザフォード・ヘイズ(Rutherford Birchard Hayes)
任期:1877年3月4日 ~ 1881年3月4日
Every expert was once a beginner.
どんな専門家でも、昔は初心者だった。
第20代 ジェームズ・ガーフィールド(James Abram Garfield)
任期:1881年3月4日 ~ 1881年9月19日
A brave man is a man who dares to look the Devil in the face and tell him he is a Devil.
「勇気ある人間とは、悪魔の顔を見て、『お前は悪魔だ』と言える人間だ」
第21代 チェスター・A・アーサー(Chester Alan Arthur)
任期:1881年9月19日 ~ 1885年3月4日
Men may die, but the fabrics of free institutions remains unshaken.
「人は死ぬが、自由の根幹が失われることはない」
第22代 グロバー・クリーブランド(Stephen Grover Cleveland)
任期:1885年3月4日 ~ 1889年3月4日
グリーブランドは第22代を一度退いたあと、第24代大統領に返り咲きました。名言については第24代をご覧ください。連続ではなく2期を務めたのはクリーブランドだけです。
第23代 ベンジャミン・ハリソン(Benjamin Harrison)
任期 1889年3月4日 ~ 1893年3月4日
We Americans have no commission from God to police the world.
「我々アメリカ人は神から世界を統治する命を受けてはいない」
第24代 グロバー・クリーブランド(Stephen Grover Cleveland)
任期:1893年3月4日~1897年3月4日
The ship of democracy, which has weathered all storms, may sink through the mutiny of those on board.
「嵐の中の民主主義の船は、船上の反乱によって沈むかもしれない」
22代に続き、2度目の大統領となりましたが、恐慌を立て直すことができず、民主党は失墜しました。
第25代 ウィリアム・マッキンリー(William McKinley)
任期:1897年3月4日 ~ 1901年9月14日
The American flag has not been planted on foreign soil to acquire more territory but for humanity’s sake.
「領土拡大のためにアメリカの旗を外国の土地に立てたことはない。すべて人々のためだ」
第26代 セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)
任期:1901年9月14日 ~ 1909年3月4日
Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.
「視線は星に向け、足は地につけよ」
セオドア・ルーズベルトは第32代のフランクリン・ルーズベルトとは親戚です。フランクリン・ルーズベルトのほうが日本人には有名かもしれませんが、セオドアも指導力のある大統領として、高い評価を得ています。
第27代 ウィリアム・タフト(William Howard Taft)
任期:1909年3月4日 ~ 1913年3月4日
Presidents come and go, but the Supreme Court goes on forever.
「大統領は変わっていくが、連邦最高裁判所は永遠に続く」
タフトは大統領を退いたあと、第10代アメリカ合衆国最高裁判所長官を務めました。
第28代 ウッドロウ・ウィルソン(Thomas Woodrow Wilson)
任期:1913年3月4日 ~ 1921年3月4日
The man who is swimming against the stream knows the strength of it.
「流れに逆らって泳ぐ者は、その流れの強さを知っている」
第29代 ウォレン・ハーディング(Warren Gamaliel Harding)
任期:1921年3月4日 ~ 1923年8月2日
America’s present need is not heroics but healing; not nostrums but normalcy; not revolution but restoration.
「アメリカ大統領に必要なものは、豪傑さではなく癒し、妙策ではなく常態、革命ではなく、再興だ」
第30代 カルビン・クーリッジ(John Calvin Coolidge Jr.)
任期:1923年8月2日 ~ 1929年3月4日
I have never been hurt by what I have not said.
「自分が言っていないことで傷つくことはない」
二重否定になっているので、「私が傷つくのは、自分が言ったことについてだけだ」「自分が言ったことでしか、傷ついたことはない」など色々訳し方は考えられます。カルビンは無口で有名だったそうなので、素直に上記のように訳してみました。
第31代 ハーバート・フーヴァー(Herbert Clark Hoover)
任期:1929年3月4日 ~ 1933年3月4日
Freedom is the open window through which pours the sunlight of the human spirit and human dignity.
「自由とは、人間の精神と尊厳の光がさす開かれた窓だ」
第32代 フランクリン・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt)
任期:1933年3月4日 ~ 1945年4月12日
In politics, nothing happens by accident. If it happens, you can bet it was planned that way.
「政治において、偶然起こることは何もない。何かが起こったとしたら、それはそのように計画されたことだ」
唯一の4選された大統領です。世界恐慌を克服するための「ニューディール政策」が有名ですが、一方では人種差別的な政策などもありました。第二次世界大戦時の大統領でもあります。
『私が愛した大統領』では、違う角度からルーズベルト大統領が描かれています。
この映画にはこちらで紹介している『英国王のスピーチ』のジョージ6世も登場します。
イギリス王室の恋愛とスピーチから英語を学ぼう【恋多きプリンスの話】
第33代 ハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman)
任期:1945年4月12日 ~ 1953年1月20日
Those who want the government to regulate matters of the mind and spirit are like men who are so afraid of being murdered that they commit suicide to avoid assassination.
「政府に心や精神に関して規制を求める者は、殺されるのが怖くて暗殺を防ぐために自殺する者と同じだ」
第二次世界大戦の勝利目前に死去したルーズベルトに代わり、副大統領から昇格したのがトルーマンです。トルーマンは戦争終結のため原爆を使いました。アメリカでは、トルーマンは戦争を終結させた大統領として、今でも高い評価を得ています。
第34代 ドワイト・D・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower)
任期:1953年1月20日 ~ 1961年1月20日
Under the cloud of threatening war, it is humanity hanging from a cross of iron….Is there no other way the world may live?
「戦争の脅威という雲のもと、鉄の十字架にかけられるのは人間自身なのだ。他に世界が生きる道はないのだろうか?」
第35代 ジョン・F・ケネディ(John Fitzgerald Kennedy)
任期:1961年1月20日 ~ 1963年11月22日
Liberty without learning is always in peril, and learning without liberty is always in vain.
「学びを伴わない自由は危険である。そして自由を伴わない学びは虚しいものだ。」
ケネディ大統領については、暗殺の地、ダラス訪問記と共にこちらで映画や本も紹介していますので興味のある方は是非ご覧ください。
【体験記】ケネディ大統領が暗殺された地・ダラス【歴史と英語を学ぼう】
第36代 リンドン・ジョンソン(Lyndon Baines Johnson)
任期:1963年11月22日 ~ 1969年1月20日
You aren’t learning anything when you’re talking.
「自分が話しているときは、何も学べない」
つまり、「学びたいなら人の話を聞きなさい」と言っているのだと思います。
ケネディ暗殺のショックで世界が騒然とする中、ケネディの死亡が確認されるとすぐに大統領専用機の機内で大統領の宣誓を行ったことは有名です。
第37代 リチャード・ニクソン(Richard Milhouse Nixon)
任期:1969年1月20日 ~ 1974年8月9日
Only if you have been in the deepest valley, can you ever know how magnificent it is to be on the highest mountain.
「深い谷に立って初めて、高い山の頂上に立つことが如何に素晴らしいことかがわかる」
※Onlyは否定の副詞として使われているので、後半倒置が起こっています。「深い谷に立たないと~わからない」とも訳せます。
ニクソン大統領と言えば、「ウォーターゲート事件」ですが、オリバーストーン監督の映画『ニクソン』は、真実にフィクションが織り交ぜられ、見る人によって色々な感じ方ができる映画だと思います。
第38代 ジェラルド・R・フォード(Gerald Rudolph Ford Jr.)
任期:1974年8月9日 ~ 1977年1月20日
Our long national nightmare is over.
「アメリカの皆さん、この国は悪夢から覚めました」
ニクソン大統領の辞任を受けて大統領になったフォードが言った言葉です。
第39代 ジミー・カーター(James Earl Carter)
任期:1977年1月20日 ~ 1981年1月20日
America did not invent human rights. In a very real sense, it is the other way round. Human rights invented America.
「アメリカが人権を作ったのではない。本質的に逆だ。人権がアメリカを作ったのだ」
第40代 ロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan)
任期:1981年1月20日 – 1989年1月20日
We can’t help everyone, but everyone can help someone.
「私たちは、全ての人を助けることはできない。しかし、全ての人が誰かを助けることはできる」
レーガンは映画俳優だったことをご存知でしょうか。日本では、当時の中曽根総理と「ロン」「ヤス」と呼び合い親交が深かったことが有名でした。映画では大スターというわけではなかったようですが、政治家としては評価も高く人気もあります。カメラの前での暗殺未遂事件も衝撃的でした。
レーガンが出演している映画を一つ紹介します。
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第41代 ジョージ・H・W・ブッシュ(George Herbert Walker Bush)
任期:1989年1月20日 ~ 1993年1月20日
Think about every problem, every challenge, we face. The solution to each starts with education.
「私たちが直面している全ての問題、乗り越えるべき困難について考えなさい。それぞれの解決は教育から始まる」
第43代のジョージ・W・ブッシュ大統領の誕生で、パパブッシュなどと呼ばれ、息子と区別されています。私にとっては湾岸戦争のイメージが強い大統領です。
第42代 ビル・クリントン(Bill Clinton 本名はWilliam Jefferson Clinton)
任期:1993年1月20日 ~ 2001年1月20日
We must teach our children to resolve their conflicts with words, not weapons.
「私たちは、子供たちに誰かと衝突したときは、武器ではなく言葉で解決するように教えなければならない」
驚くようなスキャンダルもありましたが、評価は決して低くない大統領です。今の人にはヒラリー・クリントンの夫と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
第43代 ジョージ・W・ブッシュ
任期:2001年1月20日 ~ 2009年1月20日
We will not waver; we will not tire; we will not falter, and we will not fail. Peace and Freedom will prevail.
「私たちはブレない、私たちはへこたれない、私たちはひるまない、そして私たちはしくじらない。平和と自由を勝ち取って見せる」
※willは強い意志を表します。
9.11の同時多発テロの時の大統領でした。この事件をきっかけに、アメリカはアフガニスタン侵攻やイラク戦争などへ向かっていきました。
第44代 バラク・オバマ(Barack Hussein Obama II)
任期:2009年1月20日 ~ 2017年1月20日
Change will not come if we wait for some other person or some other time. We are the ones we’ve been waiting for. We are the change that we seek.
「変えてくれる人を待ったり、時期を待ったりしていては、決して変えることはできない。私たちが待ち続けてきたのは私たち自身だ。私たちが探し求めてきた変化を起こすのだ」
第45代 ドナルド・トランプ(Donald John Trump)
任期:2017年1月20日 ~
My whole life is about winning. I don’t lose often. I almost never lose.
「私の人生で一番大切なのは勝つことだ。滅多に負けない。ほとんど負けたことがない」
トランプ大統領らしい言葉で締めくくりとなりましたが、トランプ大統領は、これからも多くの名言(迷言?)を残してくれることでしょう。
同時に、これまでのアメリカ大統領の中でも、英語学習者には優しい大統領と言えます。世界にこれほど影響を与えるその言葉が、とても易しい英語だからです。話し方もゆっくりなので、わからないと決めつけないで、じっくり聞いてみると、案外わかるものだと思います。
これまでもe-Lifeの記事でトランプ大統領のスピーチについて触れてきました。下記もご覧ください。
» 【アメリカで流行中?!】トランプ大統領の英語スピーチで英語を学ぶ | e-Life
» 【英語学習】トランプ大統領 vs 北朝鮮【スピーチから学ぼう】 | e-Life
まとめ
これまでの歴代大統領全員の言葉を紹介してきましたが、いかがでしたか?
私も名前を聞いてもピンとこない大統領も結構いました。色々調べるうちに、当たり前のことなのですが、アメリカ大統領も一人の人間に変わりなく、それぞれ違う個性や性格を持ち、生まれた時代に翻弄されながら、アメリカ国民はもちろん、愛する家族を守るために、大国アメリカを背負って来たのだな、とつくづく感じました。
ただ、影響力が大きいだけに、その指導力によって、どの方向にでも進んでしまうことも実感しました。
泡沫候補と言われた、トランプ大統領がヒラリー・クリントンに勝利したのも、これまで作り上げてきたアメリカの歴史がそれを求めたということです。そして、今トランプ大統領がアメリカの歴史を作っています。ちょっと気が早いですが、トランプ政権を受けて、アメリカ国民は次にどんな大統領を選ぶのでしょうか。
最後に映画を一つ紹介します。
『大統領の執事の涙』という映画です。第34代のアイゼンハワー大統領から、40代のレーガン大統領まで、30年以上に渡り7人の大統領に仕えた黒人執事の生活を通して当時のアメリカを見ることができる実話に基づくドラマです。
当時のアメリカの歴史、黒人差別問題が凝縮されています。最後の最後まで、考えさせられる映画です。登場する大統領や大統領夫人の俳優が本人に「微妙に」似ているところも面白いです。レーガン大統領夫人のナンシーさんは本人か?と思ってしまうほどイメージピッタリでした。ジェーン・ホンダが演じています。
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